【「生まれる」という奇跡】
なんともこれは良作。
街から子どもの笑い声が消えたら⁇赤ちゃんの泣き声が聞こえなくなったら⁇
最後に子どもが生まれたのは18年前という2027年の地球。不法移民の増加により荒れたロンドン。内戦が勃発する中、奇跡的に身籠った不法移民の少女を人知れず逃すための逃避行が始まる。
原因不明に不妊に陥った人類。地球上で最後に生まれた少年は神の如く扱われるという異常な世界が舞台。
感想を書くのが難しいなぁ。なんせわたしには子どもがいませんので。いたらもっと複雑な感情が芽生えたに違いない。
それでも感動を得ることができたのは、新しい命が生まれることの無い世界で殺し合いをしているようなキちがいな人間たちに、その泣き声だけで希望が生まれるのが見えたから。
実際問題、この世界に子どもが生まれなくなったら人類はどう抗うのだろう。
命のスパイラルが途切れてしまうわけですから、人間なんてサビてくのみで労働者も減っていっちゃいますから。
きっとクローンとか作る国が出てくるだろうなぁ…
そして世界はまたカオスになっていくのだろうなぁ…