記録。
夜を駆ける戦士たち。
ウォルター・ヒルによる伝説的ストリートギャング映画…らしい。当時の若者を熱狂させ、抗争やら殺人事件にまで至ったんだとか。へー。
ブロンクスで催されたストリートギャングの集会で、演説中のカリスマ的リーダーが射殺される。嫌疑をかけられたのは遠く離れたコニーアイランドから参戦の”ウォリアーズ”。「死体のそばおったやん!お前らやろ!?」「いや、俺ら何もしとらんやん!」てなやり取りがあったような無いようなで、追われる身になったウォリアーズが他チームの追撃や警察から逃げつつ地下鉄で地元にお帰りになるお話。
行ってお家に帰るまでが遠足。
行って地元に帰るまでが集会。同じやね。
正直「そんなに?」て思ったけど、70年代末期当時からしたら最高に刺激的だったんだろうか。そう考えると刺激で溢れてる現代ってのも考えものかも。あれこれ鈍感になってますよね、きっと。
色んなギャングチームが登場するんですが、素肌に赤茶の革ベスト羽織ってる主役のウォリアーズが群を抜いてダサイ。ダサすぎる。そもそもチーム名がダサイな。言うほど戦ってないし。基本的にやってることは全力逃走ですからね。
そんなウォリアーズの壊滅的ダサさとは対照的に、彼らが駆ける夜の街並みや光が反射する濡れた路面、落書きだらけの地下鉄なんかは時代問わず退廃的な美しさを放つアートのよう。
とはいえ今の目線でみると、ダサイ奴らが地下鉄乗って地元に帰るだけの映画。なにか響いたかというと…。
お好きな方、ゴメンなさい。