踊る猫

時計じかけのオレンジの踊る猫のレビュー・感想・評価

時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)
4.2
言わずと知れた不朽の名作。実は恥ずかしながら初めて見ることになったのだけれど、特に後半部分からのアレックスが洗脳されるシーンから転がり落ちるようにして不幸へと雪崩れ込んでいくところが圧巻としか言いようがなく、キューブリック監督に対して苦手意識を持っていたものの面白く観ることが出来た。アントニー・バージェスの原作を読んでいないのでどこまで忠実に映画化されているかまでは分からないのだけれど、映画を観させることによって洗脳させるという皮肉な展開をキューブリック監督はどう思って撮ったのか、興味は尽きない。『ロリータ』がひたすら辛い映画体験だったために苦手意識を持っていたキューブリック監督だが、これなら『ロリータ』を観直してもいいかなと考えた。
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