踊る猫

パンズ・ラビリンスの踊る猫のレビュー・感想・評価

パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)
3.8
前半の展開がややだるいな……と思ってしまったので、後半から尻上がりに面白くなって来たと感じられ素直に楽しめた。ビクトル・エリセ『ミツバチのささやき』を下敷きにティム・バートン的なダーク・ファンタジー色をつけ加えてみたという感じの出来栄えで、映像は非常に美しい。それこそ主人公のオフェリアを演じるイバナ・バケロは『ミツバチのささやき』のアナ・トレントの再来なのではないか、と思わされたほどだ(褒め過ぎか?)。その要素がプラスされて、結果的にこの点数になった。結構暴力描写やエグい要素があるし、ラストの後味は非常に悪いので観る人を選ぶ類の作品ではあるだろう。私自身は傑作だとは言えないと思うのだけれど、「まあまあ」の出来なんじゃないかと思った。私にとって「基準点」の 3.8 点で。
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