ずっとずっと大好きな宝物みたいな作品。
世界観が素晴らしいというか、幼少期の思考を具現化するのが上手いというか。
映像美やグロいクリーチャーも本当にお見事。
悲惨で救いようのない現実から受けた、深い絶望や耐え難い心の痛みこそが、ファンタジーを生む。
そんな真実を見せつけられた。
そもそも古今のお伽噺とは、そういったものではななかっただろうか…。
「娯楽のためのファンタジー」ではなく
「ファンタジーが生まれる様」が
美しく、かつ容赦なく描かれた、稀にみる逸品。
美しく切なく悲しい話と捉える方が多いみたいだけど
これはハッピーエンドだと思う。
オフェリアは亡くなるも、魂が地底の王国に導かれ、そこで王女の魂と認められたのだから。