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キムチを売る女のLoveAnimal14のネタバレレビュー・内容・結末

キムチを売る女(2005年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

シングルマザーのスンヒは自身でキムチを手作りし、それを路上で売ることで生計を立てている。
暮らしは貧しいながら幼いひとり息子を愛情いっぱいに育てており、毎日のハグも忘れない。
苦労の絶えない日々の中でも優しい人たちとの出会いがあり「よし!!明日も頑張るぞ。私のキムチでみんなが笑顔になりますように。」と、スンヒは今夜も美味しいキムチをせっせと作るのである…。



まぁ!!なんてほっこりしたストーリーヽ(´▽`)/✨


…って、やかましわ‼️


ぜんぜん、そんな話ちゃうわ(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾



「キムチを売る女」…ちょっとなんだかそそられるタイトルでしょ?
見かけたらつい手にとってしまいそうになりません💁🏼??


チャン・リュルという監督さんの2作目の映画で、カンヌを始め15もの国際的な映画祭で賞を受賞してるんだってƪ(˘⌣˘)ʃ

もともとは中国語中国文学科の教授だったらしく、友人の映画監督に「映画なんて誰でも撮れるじゃん」って豪語したところ「じゃあ撮ってみろよ」と言われて「お、おう!撮ったるわい」と息巻いて映画界に入った軽はずみな人みたいです🤷🏼💦


…知らんけど。


サラすじね。

舞台は中国北部の田舎町。キムチの露天で生計を立てる朝鮮族の女スンヒは幼い息子チャンホとふたり暮らし。
夫は人を殺して投獄の身、母子ふたり慣れない土地での生活を強いられている。
スンヒはすべての出来事に無関心を装い暮らしているが、数人のクズな男たちとの出会いで少しずつ運命が狂い始め過酷な仕打ちが彼女を追い込んでゆく。
世の中への憎悪が絶望的な心と呼応するかのように、悲愴な決意のもとスンヒはある行動に出てしまう…。



警官役の俳優さん以外は、主人公のスンヒも含めてみなさん素人なんだって💁🏼
だからなのか、演技が上手い下手とかではない部分で妙に生々しくてリアルだった気がしました。


主人公スンヒを中心に淡々と進むストーリーを、固定カメラで撮る。
なんだか素っ気ない不親切な映像が、逆にこの作品の魅力なのかもしれない✨


…知らんけど。


スンヒ親子が住んでるバラック小屋周辺の閑散とした風景と、広がる青空の対比が美しいと思えた(*´∀`)♪✨
なんか「バグダッド・カフェ」を思い出しちゃった💁🏼



それにしても、まぁスンヒの幸の薄さがえげつない(¬_¬)💦
スンヒ役のリュ・ヒョンヒさんのとんこつラーメンでもなく坦々麺でもなく素うどんみたいなビジュアルが拍車をかけてる気がするなーーー😆

キムチを売ったとてたいした稼ぎにはならず、親切ぶって近づいてくる男たちはみんな一様にクズばかり💦なんやかんやで結局はカラダ目当て。
おち◯こをハサミでチョキンしちゃえば、男は誰もがジェントルマン💁🏼✨
どこかの国のことわざです。…嘘です🤣

さらに、商売の邪魔をされたり…あらぬ理由で逮捕されたり…不幸すぎるやん?

人間って静かに静かに追い込まれていくとやはりとんでもない行動に出てしまうものなのかな∑(゚Д゚)??

人によって感じ方は違うでしょうけど、救いのないラストだったな💦
ちょっと「パラサイト」を思い出した🤷🏼



そして、劇中を通してスンヒの親としての愛情を感じられなかった。
息子チャンホを可愛がるシーンなどがまったくなくて、そこの絆も希薄。
だって、やっぱり愛情がさまざまな困難な状況を打破するチカラになるってボクは信じてるからヽ(´▽`)/💕



音楽もナッシング🤷🏼台詞もリトルビット🤷🏼
大事な部分をあえて見せないことで、こちらの想像と情感を掻き立てる作品。


ボクは深い考察とか苦手なのでよくわからないけど、少なくとも万人にオススメしていい作品ではないような…あるような💦

…どっちやねんΣ(-᷅_-᷄๑)!!


でもね、淡々としてるのに…つい観ちゃう。その、つい観ちゃうに「何か✨」がある作品なのではないでしょうか💁🏼


…知らんけど。




あ!ちなみに、キムチを売る女の家のお隣さんはカラダを売る女が住んでた🤣ww


キムチは売ってもいいけど、カラダは売らないで大切にしてほしいな♡



しかし、中国での朝鮮族の人の扱われ方って「中国人から見れば韓国人、韓国人から見れば中国人」


…それって、つらいね💦
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