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斬人斬馬剣のkazu1961のレビュー・感想・評価

斬人斬馬剣(1929年製作の映画)
4.2
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-067
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋めちゃくちゃカッコよくて面白い!!1920代の作品なんですけど!とにかく弱気を助け強きを挫く、そんな主人公浪人十時を演じる月形龍之介がハンパなくカッコ良い!!中国地方の小藩を舞台に、悪政に苦しむ百姓たちを救うために立ちあがった浪人十時、彼を襲う悪代官に雇われた浪人たちに向かって“貴様!何為に俺を切る?”
“飯のためだ”“その米は一体誰が作る?”のの台詞のやりとりでもうメロメロ!!そして疾走する馬上の姿もまた圧巻のカッコ良さ!!

🖋大正初期、当時流行した左翼思想の影響を受けた「傾向映画」の傑作時代劇です。映画技術的にもカットバックや移動撮影などの技法を駆使し、その斬新な映像表現で高い評価を受けました。1929年度のキネマ旬報ベストテンに第6位にランクインされた作品ですね。悪代官の圧政に苦しめられる農民たちを救う浪人の姿がヒロイックに描かれています。

🖋また当時にしては、莫大な費用をかけて製作されました。“おっ”と驚く場面の連続、圧巻のエキストラの多さ、とても見応えがある30分間です。これはフィルムが失われて鑑賞することができなかったのですが、2002年に22分のダイジェスト版フィルムが見つかり、修復・復元がなされたおかげなんですね。

🖋黒澤監督の ”七人の侍” のモデルとなった作品とも云われる本作、ほんと素晴らしい時代劇です!!

😆Story:(参考: yahoo movies )
農民たちは城代の大須賀と代官の山室による圧政に苦しめられていた。浪人の十時来三郎は、大須賀と山室の家臣たちを襲って権力に対抗するが、逆に代官よって放たれた刺客たちの襲撃を受ける。しかし来三郎は刺客たちを説得、次々と仲間に引き入れていった。代官による悪行の数々に、ついに農民たちの怒りは頂点に達する寸前。来三郎は世継ぎの松若丸を救出し、仲間の浪人ともども代官の命を奪うのだった。

🔸Database🔸
・邦題 :『斬人斬馬剣』
・原題 : ※※※
・製作国 : 日本
・初公開 : 1929
・日本公開 : 1929/09/20
・上映時間 : 25分
・受賞 : ※※※
・監督 : 伊藤大輔
・脚本 : 伊藤大輔
・原作 : ※※※
・撮影 : 唐沢弘光
・音楽 : ※※※
・出演 : 月形龍之介、金子弘、天野刃一、市川庚寅

🔸Overview (参考:Wikipedia)🔸
『斬人斬馬剣』(ざんじんざんばけん)は、1929年(昭和4年)製作・公開、伊藤大輔監督による日本の長篇劇映画である。サイレント映画、剣戟映画である。現存しないフィルムとされてきたが、2002年(平成14年)にフィルムの一部が発見され、復元された。
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