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ホーム・アローン2のabeeのレビュー・感想・評価

ホーム・アローン2(1992年製作の映画)
3.8
【屋上からレンガを投げたらおじさんの脳天はカチ割れます。
良い子はマネしてはいけません。】

2週続けて「ホーム・アローン」。
2作目は初めて観ましたよ!

Googleが「ホーム・アローン」のパロディCMを作っているのをご存知ですか?アラフォーになったケヴィンがマカリスター家に一人ぼっち。Google Home Hubに「今日の予定は?」と聞くと「今日は一日家で一人という予定が入っています。」という返答が返ってきます。
お馴染み、洗面所のアフターシェイブのシーンではタブレットに向かって「買い物リストにアフターシェイブを追加して。」
ピザはオンライン注文で支払い済みなので受け取りのみ。
泥棒がやってきたら「ケヴィン作戦を実行。」の一言で全ての仕掛けが作動。家族でパーティをしているように装うあのシーンでは、マイケル・ジョーダンの等身大パネルがルンバに乗って動いています。
デジタル化したら「ホーム・アローン」はここまで変わるんですね。

と、まぁ25年という月日をものともせず、未だに世界中から愛されている本作。

前作の流れを上手く使って1作目をリライトしたような仕上がりです。
ちゃんと家族と一緒に家を出て飛行機まできちんと乗ったっていうのがまず面白いですよね。
じゃあ何故ケヴィンはまたクリスマスに一人なのか⁇

前作は初めて一人で行動することになったケヴィンが一人ぼっちの寂しさを知り、それでも一人で生きていくために様々なことに挑戦していく様が共感を呼び人々を笑わせ、感動させたと思いますが、今作は感動ポイントはそこそこに、コメディに思い切って振り切ってるところが良いです。

同じキャストで毎度同じことを繰り返し、同じ教訓じゃあ飽きがきちゃいますからね。
なので家族全員、ケヴィンも含め前回の教訓を活かして行動しており、問題が起こってからも意外とみんな落ち着いているんです。
最悪のバケーションと言いつつもハプニングを楽しみ、そして観客を楽しませる監督の手腕は見事です。

また泥棒たちも。前回と同じようでいてしっかり色々と改善をしてきています。家でなくイヴの夜のオモチャ屋を狙うという作戦は見事。また、洪水泥棒から粘着泥棒に進化を遂げてきましたが、相変わらず律儀に時間を守る辺りが愛らしい。

今回ケヴィンはまた一つ成長し、病気と戦う子ども達のために泥棒と戦うことを決意します。そんな熱い展開もあり、焼き増しであり、焼き増しでない。見事な2作目だったと思います。

そして2作目で一旦シリーズにピリオドを打っている辺りも正解。
外れのないストーリー展開ですからね。きっと3から、4から入っていくとこれはこれで楽しめるのではないかと思いますよ。
1作目から観ていると3、4となると「もういいです」感出てきますからね。カルキンくんじゃないとか言いたくなりますからね。

ということで、泥棒の、特にマーヴの不死身具合が気になるところですが、あそこまでやられても大人は死なないのだと子ども達が勘違いしてしまうかと思うと少し心配な作品でもありました。
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