群青

ゴジラVSモスラの群青のレビュー・感想・評価

ゴジラVSモスラ(1992年製作の映画)
3.5
地球に隕石が落ちる!その影響でゴジラが目覚めた!

ゴジラシリーズ19作目は地上波放送を録画したものを何度も鑑賞した作品。これとvsデストロイアはおそらく一番観たゴジラ映画だと思います。

登場怪獣
ゴジラ
モスラ(幼虫・成虫)
バトラ

ゴジラは着ぐるみが新調。個人的にvsシリーズは見分けは昭和より難しいと思います。今作のゴジラはバトゴジと呼ばれております。分かりやすいのは目の色がキドゴジよりハッキリと明るいこと。普通の人が見たらわかるかっ!ってなります。そう、ワタクシも問題に出されたらわからないと思います笑
今作の名シーンは噴火した海底火山をバックに進むシーン!ここのゴジラはシルエットがホントかっこいい!!

モスラは単独作とモスラ対ゴジラの要素がバリバリ。日本にいる小美人(今作ではコスモスと呼ばれております)を救いに来ます。小さい時は女っぽいしキモかったからあんまり好きではなかったが、ゴジラシリーズを観ていって昭和のモスラ対ゴジラと単独作の出来に驚き、すっかりモスラのファンに笑 モスラを応援しちゃいました。
モスラの作品のレビューで何回も書いてますが健気なんですよ!生まれた瞬間目の前にいる明らかに自分より強そうなゴジラに挑む。糸を履いて尻尾を噛んで一生懸命戦うけど太刀打ちできなくて吹っ飛ばされるところとか切なくて可愛い。成虫のデザインはのちの単独シリーズではなく昭和の方に即しております。ふわふわもふもふでかわいい。強さも平成単独シリーズよりは弱い。というか鎧モスラが強すぎるので笑 国会議事堂に繭を作るシーンは必見ですな。

バトラは今作初。戦いのために生まれたモスラという設定。角と色が禍々しいですな。
ラストのモスラとバトラの鱗粉によるコンビネーションCGはキャッチにある極彩色の戦いというのにピッタリのかっこよさ!平成シリーズの醍醐味であるCGの派手さがよく出ていました。

インディ・ジョーンズ風な冒頭と環境問題を提示したストーリーは当時を反映させているのでしょうか。別所哲也さん演じる主人公はまんまインディ・ジョーンズです笑
モスラがメインであるのでテーマも家族愛と普遍的なものになっています。娘の素直さに救われるひねくれ夫婦の話でした。個人的にはサブである大企業に振り回される村田雄浩さんのキャラがいい。ちゅらさんといいこの人のでかい図体の割には気弱なキャラというのが好きです。

平成シリーズはどれもテーマや見せたいものがしっかり区別されています。これも面白いですよ!観客動員数が平成シリーズ一番なのもあってかvsシリーズそのものが円熟した作品だと思います。個人的にも大満足の作品でした!
群青

群青