kingyohime

この森で、天使はバスを降りたのkingyohimeのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

主人公は殺人をおかして刑務所に入っていた女性、パーシー。
彼女はインディアンの伝説のある町にバスで降り立ち、住み込みで食堂で働くようになる。
食堂の店主は一人暮らしの老女で、彼女は戦争で息子をなくしていた。
やがて、身体を悪くした老女の代わりにパーシーと甥の嫁が食堂を切り盛りするようになる。
そして、売りに出している食堂を買ってもらうアイディアとして作文コンテストというものを始める。
応募者から作文と100ドルを集めて、その中で最も良いと思われる作文を書いた人に食堂を譲るというもの。
そんな折、老女がパーシーにある事を頼む。
それは庭の切り株の所に、缶詰を入れた袋を置いておいて欲しいというもので、それを取りに来る人にパーシーは呼びかける。
やがて、彼女に恋をする青年、彼女の過去を知り追い出そうとする甥、様々な思惑の中で彼女の過去も明らかになってー。

何だかすごく懐かしい気持ちになる映画だった。
内容もそうだけど、昔の映画そのままに画像が綺麗でなく、それが却っていい。
当時の服装だとかインテリアだとか、そういうのをひっくるめて、当時の事を思い起こさせてくれた。
食堂の雰囲気や素晴らしい森、山の景色も観ていてホッとする。

町の人々を幸せにしたパーシーは本当に天使のようだった。
彼女自身ももっと幸せになっていい人だったのに・・・。
だけど、それもひっくるめてすごくいい結末だった。
薄っぺらないい話でなく、ちゃんと内容のある、いい映画だと思う。
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