Tom2022

ジェネラル・ルージュの凱旋のTom2022のレビュー・感想・評価

3.5
これは面白かった。とても医療に感謝したくなる映画でした!「チーム・バチスタの栄光」シリーズの第2作目です。

倫理委員会委員長であり、心療内科医師の田口先生(竹内結子)が、業者と癒着しているとされる速水先生の疑惑の調査をします。速水先生(堺雅人)は、救命救急センター長で「ジェネラル・ルージュ(血まみれ将軍)」と呼ばれています。前作に引き続き厚生労働省の白鳥(阿部寛)も合流して調査が進みます。

前作に続き、田口先生の天然さがとても強調された演技が笑えて見ていて面白いですね。

速水先生みたいに緊急病棟を頑張って切り盛りする先生が重宝される世の中であって欲しいと思います。この速水先生は、ジェネラル・ルージュと呼ばれ、ジェネラルは指揮官であることを意味しているのですが、ルージュは患者の血を浴びても動じずに手術していたためではではありません。その本当の意味の説明はなるほどと納得します。

倫理委員会で、速水先生は追い詰められて行きますがそこでは終わりません。ちゃんと最後まで続くどんでん返しがあります。

また、医療のトリアージ (triage) の大変さが、伝わってきます。トリアージって、助からない人よりも、助かる人の中での緊急度に合わせて治療の優先度を決めることのようですね。トリアージを判断する人は、とても大変なんだろうなって思います。

こういう緊急事態の医療従事者の対応には、本当に頭が下がりますし感謝の気持ちでいっぱいになります。そんな医療関係者の活躍が見られる本作はなかなか気に入りました。
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