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パッチギ! LOVE&PEACEのkazu1961のレビュー・感想・評価

パッチギ! LOVE&PEACE(2007年製作の映画)
3.6
▪️Title :「パッチギ! LOVE&PEACE」
Original Title :※※※
▪️Release Date:2007/05/19
▪️Production Country: 日本
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record :2020-079 再鑑賞
▪️My Review
ほんと大好きな「パッチギ」の2年後を描く続編です。
井筒監督の前作の世界観は踏襲し、いくつかのサブストーリーがラストで一気に収れんしていくその展開にはやっぱり涙しました。でも最後に残るのは前作の希望というよりは、やるせない気持ちなんですね。
皆さんの評価・レビューにあるように、前作に比べるといくつも残念な点や物足りない点があるのも事実です。
私が思う一番のポイントは、前作が主役康介“塩谷瞬)、日本人の視点から観た在日問題、差別問題を描いているのに対して(ある意味ソフト)、今回は特にキョンジャが芸能界で多く受ける在日差別問題を中心に在日韓国人の視点からの差別問題を描いています。そのため、是非ではなく、かなり強烈な在日問題提起が遠慮なく行われていることではないでしょうか。そのためえっと思うシーンも散見されました。
二番目のポイントは前作が高校生の熱量の爆発や社会への反発そして、愛がクローズアップされていたのに対して、本作は大人になった主人公たちの目線になってるのでやはり社会問題の提起の意識が強くなっているかと思います。そのためやるせなさが最後は残ってしまったのではないかと思います。
そして、三番目はやはり(これが大きい、)沢尻エリカの出演拒否があったにしろ、主要キャストを全て入れ替えたことかと思います。沢尻エリカ、高岡蒼甫の印象が強烈だった分、井坂俊哉や中村ゆりも頑張ったんですが、前作には及ぶことはできませんでした。
ただ、前述したように、ラストへの収束の仕方は圧巻で、加藤和彦による音楽や世界観は前作を踏襲しているので楽しめる作品であるのは確かです。
あと、「ドラゴンへの道」の公開風景など、1974年の流行やファッションが垣間見れるのは良いですね!!

▪️Overview
大ヒットを記録した前作から2年、舞台を68年の京都から74年の東京へと移して製作された井筒和幸監督の青春群像劇第2弾。難病を抱えた息子の治療のために京都から上京してきたアンソンとキョンジャの世間との“格闘”と、太平洋戦争末期、生き残ることに必死だったアンソン兄妹の父親たちの戦いを並行して描く。主演の2人には2200人のオーディションから選ばれた井坂俊哉と中村ゆり。共演に藤井隆、西島秀俊ら。(引用:映画.com)
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