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アバターのBellenのレビュー・感想・評価

アバター(2009年製作の映画)
3.7
●アバター2を劇場で見ることに備えてアバター1を鑑賞。明らかなフィクション性でこれまでは敬遠していたが、鑑賞してみると、意外と違和感なく観られた。

●人間の傲慢さvs自然という大きな対比軸がありつつ、主人公が別の惑星の自然を大切にする部族(ナヴィ族)に潜入する中で、土着の文化やしきたり、儀式を会得しながら、人間の傲慢さに対して辟易とし、やがて人類に歯向かうようになるという大きなストーリー。

●やはり映像美が素晴らしいことに加え、戦闘要素だけでなく、先住民族と互いに少しずつ受容していくところが丁寧に描かれている点は、素直に素晴らしいと感じた。

●構造としては、あまりにシンプルすぎて、なぜ人類がそこまでして自然破壊・先住民迫害をするのかという点はあまり腑に落ちないし、結局最大の悪役である大佐の個人的な想いみたいなところもディテールに描かれず、単純な悪役と化していた点で深みが出ていないと感じた。

●2作目の感想でも記述するが、総じて1作目の方が完成度が高いと個人的には思う。
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