Bellen

アバター:ウェイ・オブ・ウォーターのBellenのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

●まだ他者の評価を見る前で、少し変動し得るかもしれないが、総じて、長すぎる(3時間超)&1作目の焼き回し(そういう意味でテーマや描き方の新鮮さという点で自分は1作目の方を高く評価したい)という印象が拭えない。

●1作目に続く映像美・音響迫力は素晴らしく、特に今作はIMAXで鑑賞したのでその点は文句がない。

●ただ、1作目は「森」の先住民だったのに対し、2作目は「海」の先住民という構図の転換はあるものの、基本的には、未知なる部族と少しずつ互いに受容していくという大きな構造は同じであり、その点で新鮮さに欠けると感じた。

●また、1作目にも増して、戦闘の意義・必要性を感じられなかった点も残念。ナヴィ族に扮した大佐の生まれ変わりが今回の悪役だったが、単純に主人公の家族を捉えて制裁を加えるという点だけが動機として描かれており、そんな単純な動機のためにこれだけの壮大な自然を巡って激しく戦闘するという点がどうも頭に入ってこない。

●監督はジェームズ・キャメロンでタイタニックと同じらしく、それが故なのか、最後は海に落ちゆく巨大な人工物(今回の場合は戦艦?)が傾き沈没する中で、なんとか救い出すというシーンもあるのだが、タイタニックのオマージュということは感じられなくもないものの、イマイチ上述の違和感は拭えない中で自分は鑑賞していた。
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