結局カレー

おおかみこどもの雨と雪の結局カレーのレビュー・感想・評価

おおかみこどもの雨と雪(2012年製作の映画)
3.8
サントリーのCMの曲めちゃくちゃ良いやんって前々から思ってたけど、本編で流れてこのサントラだったことが発覚。きときとって曲名。雪山のシーン大好きスクリーンで見たかった。

“おおかみこども”が人間として生きるか、狼として生きるか、そして母親として道筋がわからない道のりをどう生きるか。全部正解はないんだけど三者三様、自分の信じる道を貫いて生きていて、葛藤もするけど本質がまっすぐで清々しい。雪にはそうちゃん、雨には師匠という自分を理解してくれる存在との出会いが、道は別々だけどこれからもその信じる道が続く希望にみえた。

何より花が強すぎて、優しい強さで、辛い状況でも笑える強さに泣いた。自分の人生すべてを捨てて身を捧げてきた花を「母は偉大だ」なんて言葉でまとめられない。別れる間際の雨の息を呑む音ひとつでまだ何もしてあげてないなんて言わないでよって言葉が聞こえてきた。

おおかみと人間の子どもなんて突飛な設定がこれだけ説得力ある画でみせられるのはアニメーションにしか出来ないことだと思うし、そんなアニメがすごく好き。田舎の世界観はファンタジーだから可。笑 とりあえず雪役の大野百花ちゃんは天才ってことだけは間違いないね。