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嗚呼 満蒙開拓団
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『嗚呼 満蒙開拓団』に投稿された感想・評価

煙
4.0
感動。戦争の悲劇。被写体との距離。
3.8
大連生まれで同世代の羽田だからこそ、みんな口を開いてくれてるところもあるのかと。カメラの前に率先して立っている。ドキュメンタリーの撮り手がコミュ力高いと安心して見れます
4.3
羽田澄子『嗚呼 満蒙開拓団』を観た。満蒙開拓団として満州へと渡った日本人たちの行く末を、ロシアとの国境にほど近い中国・方正にある日本人墓地を中心に捉えたドキュメンタリー映画なのだが、とにかくやるせなさすぎて、観終わったあとは虚脱状態だった。

生き残った人々が生き残らなかった人々の話をする時間がとても長く、しんどいのだが、その途中で満州への移民を勧める国策映画?が流れて、何も知らずに笑顔を浮かべる開拓団の女性たちや子どもをプロパガンダに利用していることへの怒りでおかしくなりそうだった。
映画の最後のほうは、中国人の養父に引き取られ、戦後27年間中国で暮らし続けた男性が、同じく中国で暮らした日本人妻の養父に会いにいくのだけれど、自分も父方の家族がアメリカに住んでいて離れ離れなこととかと重なって、もうなんかずっとグシャグシャだった。

映画に出てくる幼少期に満州に渡った人々は、その多くが1945年の終戦直前にほとんど政府に騙されるような形で移り住んでいる。なかには、日本から荷物が届いたその日に避難を余儀なくされた人までいた。引き揚げは軍や政府関係者、その家族が優先されたため、一般市民は帰国することができなかったこと、とにかく大量の人間が飢えや病気、人減らし、集団自決のために亡くなったり殺されたりしていたことは、本を読んで知っていたけど、この密度で語りを聞くと、その地獄具合がよくわかる。ソ連の襲撃を受けて逃げていた日本人が集団自決し300人以上が亡くなった麻山事件を生き延びた人が、それはすでに父親がおらず妻や子供を道連れに自決することを避けられたからだと言っていたのが悲しかった。

日本の軍国主義と、日本の市民とを切り分け、満蒙開拓団もまた日本軍国主義の被害者であると考え、日本人公墓の建設を推し進めた(そして、それを嘆願した日本人女性を文革の荒波の中で救った)周恩来をこの映画は評価しているし、そうあってくれたら、と私も思うけど、一方でどのようにして軍国主義的なものがもたらした被害の広範さに向き合えるのだろう。土地を奪われた中国人たちが降伏の噂を聞きつけ、日本人の住宅を取り囲んでいたとき、中国人の怒りは当然だった。私はこの映画を見て、とても揺さぶられるけれど、それは同時に怒りへの陶酔である気もしてしまう。どうやったら落ち着いたままでいられる?しかし、こんな事実を並べられて落ち着いたままでいる方がおかしい???
軍部が暴走するなか植民地政策を持続するための戦略が持っていたある種の合理性を理解することと、そこで起きた個別具体的な悲劇を知ることのあいだには大きなギャップがあって、それはこれからの戦争の可能性に対して想像する時にも生じる現象だ。政治の手段としての戦力や戦争の存在と、そこで動員される数え上げることのできる人々とをどうやったら包括的に考えられるのだろう。人を殺さないことも、戦争で国を守ることも、どちらも理想主義にしか思えない。どういう道を進めばいいのだろう?
感想ツイートを調べていたら、満蒙開拓団として渡った人々には被差別部落の住民もいたらしいという投稿が出てきて、なんかもはや日本史の試験かと思う。

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