みや

JAWS/ジョーズのみやのネタバレレビュー・内容・結末

JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

米国ニュー・イングランドの海水浴場に現われた人食い鮫の退治を目指すパニックスリラー。

これまでパニック映画はあまり惹かれなくて観てこなかったけれど、有名どころだけは抑えていくことにした。その第1弾。
思っていた以上に面白かった。

前半はただひたすら次々と襲われていくのではなく(それはそれで楽しいだろうけれど)、ストーリーがちゃんとしっかりしている。
観光客が消えることを恐れる市長と、市民の命を守りたい署長の対立。
賞金目当てに集まってくる者たちや市民の気持ちの変化などの人間模様が楽しい。
でもやはり、鮫と本格的に闘う後半が好き。
鮫のスペシャリストである海洋学者と漁師の対立を中心に、男三人が海へ出て、あーだこーだ言い合ってるのが楽しくて、パニック物というより、男たちの冒険譚といった雰囲気がある。
友達じゃなくて仲間という感覚。
そんなちょっと微笑ましい雰囲気すらあったから、三人で勝利を勝ち取る気がしていたので、漁師のおじさんがやられた時はショックだった。
ただの綺麗事で終わらせなかったのがとても良い。
陸に戻った後の、生き残った二人の様子が一切描かれなかったので、その後を想像するのも余韻がある。

何と言っても、このクオリティを70年代に作っていたのかと思うとすごい。
素人には鮫が本物にしか見えなかった。凄い。
みや

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