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ザ・ライト -エクソシストの真実-のkuuのレビュー・感想・評価

3.7
『ザ・ライト -エクソシストの真実-』
原題 THE RITE.
製作年2011年。上映時間114分。
実話を基に、今なお行われている悪魔ばらいとバチカンにおける正式な職業であるエクソシストの全ぼうに迫る衝撃作。
信仰を見失った若き神学生が悪魔の脅威を目の当たりにし、悪魔ばらいを行う司祭エクソシストになるまでを描く。
監督は、『1408号室』のミカエル・ハフストローム。異端だが一流のエクソシストである神父を、オスカー俳優アンソニー・ホプキンスが怪演。
共演にはコリン・オドナヒュー、アリシー・ブラガ、ルトガー・ハウアーら多彩な顔ぶれがそろう。

アメリカ人神学生マイケル(コリン・オドナヒュー)は、恩師の勧めでバチカンのエクソシスト養成講座を受け始める。
やがて彼は、異端だが一流のエクソシストと称されるルーカス神父(アンソニー・ホプキンス)の悪魔ばらいを手伝うことに。
ある少女の儀式に立ち会うも悪魔の存在を疑うマイケルだったが、そんな思いを完全に打ち砕くような出来事の数々に遭遇する。

1970年代、アメリカで社会現象を巻き起こした伝説のホラー映画『エクソシスト』。
映画でもドラマでもエクソシスト系に目が行く。
ただ単にそう云う類が好きなのですが、今回も沢山ある映画の中からポチッと押してみたのはこれす!
『ザ・ライト -エクソシストの真実-』初め題名を見たときカタカナで『ザ・ライト』って表記やし”light”やろっ!と勝手に了解した。
神からの光が悪を追い払うんやと思い、次に、実際、映画を見進めてると、
いやっ?”right”の方かなぁ?正しく導くからか。
なんて思いながら見終えて、原題を見てみたら”rite”やった。
こりゃわからんはぁ。
”rite”って宗教上の儀式のことで、なるほど、そう初めから知っとったら納得。
悪魔払いの儀式のことそのもの。
邦題を信じておけばよかったしそのままやん。
扨、この映画やけど、なんといってもの南斗水鳥拳、アンソニー・ホプキンスの怪演がべらぼうにエかった。
また、迫力あるビビらせが百円満点いゃ千円満点でエクソシストを見せる魅せる映画す。
実話に『インスパイア』された物語やそうですが。
あくまでインスパイアやさかいにどの辺までが実話なんかはわかりませんが、まぁバチカンにエクソシスト養成講座があり、通信教育もあるとか(これは嘘)悪魔払いの勉強を今でもしとんのは実話やと思う。
怖いが悪魔払いが求められとんのやなぁキリスト教世界じゃ!
怖いっ!怖いわ。
けどもどこかカンフー映画を見てる感じがしたし親近感も覚えた。
後にエクソシストの道を歩むことになったっゅうマイケル神父自身の、信仰告白の話なんやけど。信仰心が薄かった彼が、理屈じゃ説明のつかへん体験をして、本当の信仰に目覚め、迷える仔羊のために奉仕する道を選ぶちゅう流れ。
軽い気持ちでその道に入り、師匠の教えをはじめは聞かない弟子、そして、師匠がボスキャラにヤラレ、真剣にその道を見つめて目覚めるっっアチョー!まさにカンフー映画っ!!!
まぁ何の道にせよ結局は、一方通行じゃ信じることは出来ひんちゅうことかな。
神の存在を信じるからこそ悪魔の存在も信じざるを得ないし、悪魔の存在を信じとる以上、神の存在も突き詰めたら信じとるちゅうことになる。
小生もこの映画を見て怖いと思うことは、悪魔の存在を少しは居るんちゃうって思ってる類いにぬる。
神の存在も然り。
少しは信じてるって謂わざる得ないかな。
しかし、悪魔を考えると釈然としない点はある。神は絶対的なのに、何故に悪魔と対等に闘わなきゃならんのやろ。
『全知全能』なら悪魔はハナクソ程度に楽勝打ち払えるやろに。
映画観ててクソ作品に我ら視聴者がポチっと再生停止ボタン押すように、ハナクソレベルの悪魔を消せないんやろ。
何故に悪魔なんかにてこずるんやろか。
神が『滅びるべき』と思う存在やったら、悪魔は存在できてないはずや。
なら悪魔も神が存在させてるんやろか。
まぁ悪魔は元は天使だと云われてるし神は堕天使に何らかの弱味を握られてるんか。
で、映画の話にもどりますが。
ホプキンスの悪魔に憑りつかれた演技がもう、迫力千円満点す!
ホプキンスの独壇場。
一人舞台。
劇団ひとりす。
マイケル完全に食われとるがな。
悪魔を信じる自分は神をも信じているのであるちゅう根本基本に気づいて、真の信仰に目覚めるちゅう流れはわかり易い。
信仰に目覚める瞬間の描写が、ギリギリまで耐えぬいた果てにようやく必殺技を繰り出すカンフー映画みたいやし浄化を感じたっすね。
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