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美しき運命の傷痕のRのレビュー・感想・評価

美しき運命の傷痕(2005年製作の映画)
4.0
前半かなり意味不明で、少しずつ明らかになっていくストーリーの全体像が見え始めるまでは、何が起こってるのか非常に分かりにくい。夫の浮気に探りを入れるソフィ、既婚者のおっさんと不倫関係にあるアンヌ、病気の母の見舞いに通い続けるセリーヌ、この3人の姉妹が織りなす哀しみのラブストーリーと、過去に起こった父の不祥事のミステリーが絡み合う、何ともヘヴィな作品なんだけど、途中までは面白くなんのこれ?って思ってたんやけど、光と陰のどぎついコントラストで、見えにくいような美しいような何とも言えない映像世界とミステリアスな音楽の醸し出す耽美的なムードにのみこまれて、何とか見続けていると、真ん中くらいから、そーゆーことか!ってなってだんだん面白くなっていく。挫折せず見てよかった。で、後半は全てのラヴが悲劇のうちに瓦解していくんだけど、それぞれのエピソードのオチがなかなか面白くて、まぁそこそこ満足が得られたからよかったわと思って、見終わったあと、軽くもう一回見始めてんけど…え…1回目と全く違って見える…。後半への伏線だらけの前半に驚き、てか1回目より全然面白いねんけど! マジかよ! 最初からそうだと言っといてくれよ! てかせめて、2回目見たくなるようにもっと面白そうに作っといてくれよ!と思った笑 というわけで、この映画、2回見るべし。ほんまに、あれ?ってくらい違って見える! ちなみに、ポーランドのテレビドラマのデカローグの第2話目を髣髴させる演出(葉っぱむしりむしりとコップの中の虫)が出てきて、おや?と思ってたら、最後にデカローグの監督のキェシロフスキに捧ぐって出てきて、しかも原案がキェシロフスキなのでした。てか、邦題のセンスなすぎて笑ったw ぜんぜん美しくねぇよ! ふと疑問なのは女の人はこの人物たちに共感できるのかな?てこと。男視線からしたら、恐怖でしかない笑 あーこわ。あと電車のおっさん、最後残念やったね。
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