スラム出身の青年がクイズミリオネアでクイズに正解し、不正を疑われる。なぜ彼は答えが分かったのかに迫る話。
インドのスラム街の壮絶さがひしひしと伝わる。人買いや、マフィアが幅を利かせ、子供が生きるには過酷な環境である事がよく分かる。子供に物乞いをさせる為に目を焼き潰すシーンはウッとなった。それほどまでに壮絶だからこそ、彼の成功は一層感慨深い物になる。
ラブストーリーの要素も強い。幼なじみの女の子を助けるためにこそ、彼は希望を捨てず生きようとする。一途さが美しい。
最後はハッピーエンドなのだが、どうしてもその後を悲観してしまう。あんな国で平穏無事に過ごせるのだろうかと。