フジツカ座

しゃべれども しゃべれどものフジツカ座のレビュー・感想・評価

3.7
【余談】
五月病とGWロスのツボにハマってしまってて、映画を観るスイッチがしばらく切れてしまっていたのだけれど、今日の夕暮れ時の帰り道、イヤホンからこの映画の主題歌が流れてきて、その曲と西の空の茜色がまるで黄金色に溶け込むみたいに心地よくて(っし、帰ったら映画観よっ(`∀´))ってなった。

つー感じで「カチッ」とスイッチが入ったので、時間の許す限りまた映画を楽しめたらいいなと思います。

ものすごい余談だな(๑´ㅂ`๑)

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何度目かの視聴。

初夏に観たくなる映画のひとつです。フィルマークスのスコアは低めですが、ぼくはこの映画が好きです。
落語に詳しくもないし、上手いや下手もわかんない。キャスティングが好きってわけでもなく、全体を通して演出がくさかったり単調で淡白に感じたりもするし、見たままの景色をそのまま映してるみたいな感覚になりさえもするんだけどなんかね、出てくるみんな不器用で、もがいてて、頑張ってるんです。
え笑?それだけ笑?って、なるかもしれませんが、不器用に愚直に生きにくく、もがき頑張ってる人はどうしても感情移入せずにいられなくて、(頑張れ、頑張れ)って心で思いながら応援しちゃう。

だからたぶん、きっと応援したくて観返すんだろうな(๑´ㅂ`๑)

その構図ってこの映画そのものを指していて、うだつの上がらない噺家が、もっとうだつの上がらない連中となんやかんやあって、自分を省み、成長していく。
うだつの上がらないぼくが、映画の不器用な連中に感情移入して自分を見つめ直す。反面教師。

だから好きなんだろな。

(๑´ㅂ`๑)

あ、あと作中三つ葉が十河にほおづきをプレゼントするシーンがあって、その感じが好きです。一輪の花じゃなくて、歳の数のバラじゃなくて、ほおづきの鉢植えを贈る感じ。浅草の下町感というか、風情感というかね。

(๑´ㅂ`๑)


主題歌ゆずの「明日天気になぁれ」もいい曲ですよ〜◎◎この映画のために書き下ろしたのかどうかは知らないのだけど、まんまこの映画みたいで。「不器用にしか生きられなくてもそんなキミがぼくは好きさ」って歌ってるのとか、うーってなっちゃう。うーって。
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