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『あの旗を撃て-コレヒドールの最後-』に投稿された感想・評価

・下手な映画より感動させ方が上手い
・背景を知らなかったらどんな映画もプロパガンダになりうる恐さを感じた

・通訳役の人は日系カナダ人だからとても流暢
3.0
日本大学芸術学部映画学科主催の映画祭『領土と戦争』にて鑑賞。
1941年から42年のフィリピンの戦いを描いた、陸軍省後援、東宝配給の国策プロパガンダ映画。
今風に考えれば、転生先で知識チートし現地人を圧倒する俺TUEEEE系の構造の作品。

ーーー【あらすじ】ーーー
フィリピンを進撃する日本軍は、瞬く間にマニラを占領。
マニラに住む比軍兵ガルシア中尉は、友人のゴメス大尉と前線へと向かった。そんな折、ガルシア中尉の弟・トニー少年がマニラ撤退中の米軍車両に轢かれ、足が不自由になってしまう。
マニラ市に駐留した日本軍。 歩哨の池島兵長は、夜の哨戒中に泥棒を素早く逮捕。
逮捕劇を目撃した子供たちに懐かれた池島は、流暢な英語で親睦を深める中で、車イス生活を強いられているトニー少年と出会う。池島には、足の悪い弟がいたため、トニー少年に同情し、親身になってしまうのだった。

一方、ナチブ攻略戦で日本軍の捕虜となったゴメス大尉は、「米国に忠誠を誓うのではなく、フィリピン人として祖国につくせ」と諭され、その後日本軍と行動を共にする中で、心を動かされていく。
バターン半島守備隊と日本軍の戦闘、トニー少年の脚を治すため軍医に手術を依頼する池島、決死の謀略放送に加担するゴメス、比軍兵士を奴隷同然に扱う卑劣な米軍士官達……。
物語は、コレヒドール島攻略へと向かっていくのだった。
ーーーーーーーーーーーー

なんとまぁ、本当によくできたプロパガンダ映画で、本当に仰天しました。
驚いた点は以下の三点。
第一に、「圧政を強いる侵略者から東アジアの同胞を救う解放者」という勧善懲悪の構造をベースに、3つのドラマ(①少年と軍人の心温まる交流②敵軍兵と日本兵との交流③米比軍内の軋轢)を有機的に繋がり、一つの奔流としてまとめ上げていくこと。
映画単体としての出来栄えという意味でよくできており、面白く鑑賞できてしまうのです。
第二に、映画内で描かれる"綺麗事"だけを見れば、日本軍は清廉潔白、米軍は悪逆非道と、すんなり受け入れられること。
ステレオタイプな役割分担で、余計なことはそぎ落としているからこそ、私のような影響されやすい馬鹿者がすぐ踊らされるのでしょう。
第三に、適正言語である英語が物語の半分程度で使用されるうえに、実際に米軍捕虜をキャスティングしたこともあって、まるで合作映画のようなグローバル性を有していること。
主義主張には大いに偏りがあるものの、過剰に人種差別的発言を繰り返すのが本物のアメリカ人であることがもたらす説得力は、半端じゃありません。

これら三点は、同じ事を別角度から言っているにすぎませんが、初めて戦中の本物のプロパガンダ映画を見た身としては、驚愕しきりだったことをご理解ください。
当時の一般市民が、大本営発表のニュース映像と併せてこれを見たら、そりゃー疑問なんて抱かず、信じてしまったことでしょう。そういう意味でも、懐疑的視点で批判をする立場の存在は、決して失われてはならないと、改めて思います。

頭に書きましたが、"優れた文明人が未開の蛮族を救済する"という構造は、このところサブカルチャーの潮流に大量発生している"なろう系"でよく目にした「俺TUEEEE」と同様のもの。全能の優越感という麻薬は、いつの時代も心を満たす甘い毒になるわけですね。
別に俺TUEEEEを否定しているわけではありませんが、短絡的で安易な発想が天下御免に通用することの快楽は、退廃と大敗の両輪を併せ持つことが、この映画からも見えてくるわけでして……。
まさか戦中の作品から、今日のカルチャー事情に思いを馳せるとは、予想だにしませんでした。
UCOCO.
3.8
確かによく作り込まれたプロパガンダ。ちゃんと物語になっているから驚く。

「ニホンジンハ、イイヒト。」くらいの嘘くささで日本人は強くて優しい。
「アメリカジンハ、ミンナサイテイ」くらいの嘘くささでアメリカ人が鬼畜。

通訳役の俳優が日系カナダ人というのを聞いて、確かに彼は内心日本と連合国どちらの味方だったのか気になる。

立ち去る日本兵を見て歩けるようになる彼の姿は正にあの、"クララ"だった。

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