ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる悲しみの記憶の作品情報・感想・評価

ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる悲しみの記憶2019年製作の映画)

上映日:2020年07月25日

製作国:

上映時間:105分

3.8

あらすじ

ナレーション

「ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる悲しみの記憶」に投稿された感想・評価

shiori

shioriの感想・評価

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東京に住んでて沖縄に行くことさえ抑もない私としては、沖縄の方の戦争体験を聴く機会なんて訪れないので、その点でとても価値のある映画と思う。
内容自体はそこまでは新しいものはなく、決戦を客観的に見るというよりは、当時の市民から見た沖縄戦を描いているという印象。

沖縄が唯一の地上戦として悲惨だったのは自明として、悲惨だったのは決して沖縄だけじゃなかったというのもこれまた自明だし、名もなき市民が戦禍に巻き込まれて命を落としたというなら、それこそ戦場に駆り出された市民兵皆そうじゃん、という感想。

最後音楽流れて「どうして…できなかったのだろう?」の件はちょっと要らなかったかなあ。
そこは観た各自がそれぞれ己の中で問い掛ければ良いと思う。
Hy

Hyの感想・評価

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先の大戦、様々な局面で当時の軍部に怒りを感じる。
沖縄戦も然り。酷過ぎる。

観賞後、監督による舞台挨拶。
こんなとてつもない蛮行が行われた沖縄戦。
とある教科書ではたったの五行、日本軍は一生懸命戦いました、沖縄の人達も協力しました、だそうです、、、絶句
タカ

タカの感想・評価

-
あなたにとって沖縄とは?

キレイな海
首里城
名産品
方言

観光地
気さくな島民
米軍基地
GHQ占領
国内唯一地上戦のあった地

80余年前、この国に戦争があった
枢軸国と連合国の覇権争い
相見える日本とアメリカ
戦火が広がるとともに明白になる日本の劣勢
最終局面に近づき見えてくる本土決戦
食い止めるための最後の砦……と言いつつも
いやはや実情は時間稼ぎの捨て石
軍事的判断のもとに翻弄され切り捨てられた土地
それが沖縄だった

当時を知る語り部はわずかとなり
子供時代の記憶を辿るおじぃとおばぁ
対馬丸で起こったできごと
赤子を抱えて避難した経験
二つのガマにおける判断のちがい
集団強制死という壮絶な選択
語られる過去はすべて想像を絶する
どんな陰惨で憂鬱なフィクションよりも
実感を伴った経験談に物事の重さを感じる

敵対する対象への憎しみよりも
際立つ内情の異常さ
判断の土台となる価値観を
偏執的な教育によってねじ曲げれられて
個人本位の決断は許されず
お国のためという一点だけを突き詰め続けた
ある種、国単位の洗脳
どうすることができるというのだろうか
寄るべはない

8月に鑑賞したまま何も書けずにいたけれど
今のうちに感じた思いを残しておきたい
語られる記憶
映される記録映像
そのすべてが戦争なんか間違っていると伝える
きれいごとなんて好きじゃないけれど
こと戦争に関しては
過去の経験値を無駄にせず風化させず
留めていくことができれば
世界中の共通認識として争いを憎み
平和をもたらせることができるんじゃないか
手を取り合うことができるんじゃないか
そんなきれいごとがきれいごとじゃなくなる日がきっといつか来ると
そう確信している
MGJ

MGJの感想・評価

4.0
沖縄の人口の1/3が戦死した。

集団自決は適正な表現か、自発的であってこその自決だ。

司令官は自決したが、降伏せず、残った兵へ戦えとの命令を残した。

泣き止まない子供を殺せと命ぜられた。

死ぬのはいつでもできる、立て。

戦争の傷跡は消えない、生の言葉と思いが吐き出される。

70年経っても、亡き父を想う瞬間に少女に戻る老婆。

おかしくなっていく親を見続けた少年。

ベトナム戦争では映像が多くあったというが、沖縄戦でもアメリカはカラーの映像記録を始めていたのだと驚く。
自分が見た事実を語れなかった時代を超え、いま改めて記録される戦争の悲劇。人が人でなくなる追い詰められた状況の連続。
ナレーションや音楽が扇動的過ぎて、やや古臭さはあるが、今だからこそ残し、伝えるべき記録。
「日本は、沖縄を少し離れた親戚程度に思っている」
「ゆえに米軍は、沖縄に何をしても日本が力を入れない確信があった」

宝田明のナレーションが過剰に熱っぽいという声もあるが、そうじゃないと伝わらないこともあるだろう。
2020年32本目。
残さなくてはいけない映画。
沖縄のために、日本のために、若い人達にこそ観てもらいたい映画。
かれん

かれんの感想・評価

3.3
ドキュメンタリーとしてはやや余計な味付けが目立つ。
時代とともに失われつつある経験者たちからの証言を収録したことには価値があるが。
Jaya

Jayaの感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

証言される方々の年齢的にも、沖縄戦の戦闘というより、沖縄戦で犠牲となった民間の方々の証言がメインです。非常に生々しい証言の数々で、証言自体には無駄な演出を殆ど入れず、心に響くものでした。証言ではないですが、アメリカの「沖縄は差別されており作戦に使える」との分析は、何とも重い。「知られざる」というタイトルは大仰にも感じましたが、現状どれだけ人口に膾炙しているかと考えると、正しい表現なのかもしれません。

ただ、沖縄の悲劇からの問題提起としては良いのですが、その分析については余りに単純化しすぎなのではと感じました。
また、何とも拭いきれない上から目線の説教くささを感じてしまったのですが、エンドロールで製作が西本願寺とあり納得してしまいました。
ナレーションなしの方が良かったです。
「生きる道はあった。その道を閉ざしたものとは何か。軍国主義、誤った教育である」
「自分を上からの命令に照らし合わせる。自分の頭で考えるということをしなかった」
「死ぬのはいつでもできる。立て」
「戦争は人の心を奪った」
 沖縄戦を扱った映画で最も迫力があり、かつリアリティがあったのはメル・ギブソン監督の「ハクソー・リッジ」である。沖縄戦を扱った作品だ。島の切り立った崖を登ると、痩せ細った日本軍兵士が鬼のような形相で銃を撃ち、日本刀で斬りつけてくる。物量で日本軍を圧倒していた米軍だが、個々の戦闘では多くの死傷者を出した。
 本作品は沖縄戦が庶民にとってどのようであったかを教えてくれる。自分たちで掘った避難場所と食糧を日本の軍隊に奪われ、米軍は鬼畜で男は拷問されて殺され、女は強姦されて殺されると教えられる。他に情報のない住民はそれを信じるしかない。米軍が勝って占領された地域の住民は、ガマと呼ばれる穴に集まって隠れるが、出て行って殺されるか、ここで死ぬかの選択を迫られる。チビチリガマでは親が子供を殺し、死にきれなかった者だけが助かった。しかしシムクガマでは、ハワイから帰っていた比嘉平治さんが米軍と話すことが出来たので、強姦も拷問も殺されることもないと判って、全員が助かった。
 教育の問題だと多くの登場人物は語るが、日本軍が自分たちに都合のいいことしか伝えないのは考えれば解ることだ。それを考えなかったのは権力に逆らうことをしない国民性だと思う。沖縄を含めて日本は市民革命で自由と平等が勝ち取られた訳ではない。明治維新はクーデターだし、戦後民主主義は戦争に負けて成立した。日本人は一度も権力と戦ったことがないのだ。そもそも権力を疑うこともしない。それこそが教育の問題で、権力というものが常に流転する相対的なものだという認識があれば、日本の軍国主義教育を鵜呑みにすることはなかっただろう。
 そういうメンタリティは社会全体が建設的な場合には集合として強い力を発揮する。高度成長時代がまさにそれに当たる。しかしいま、下り坂の時代に入り、再び権力者が国家主義のパラダイムの下に人心の集結を図ろうとしている。その危険性に気づかないまま、現権力を支持していると、再び沖縄戦の時代がやってこないとも限らない。
 既に成長が望めない時代になっていることを権力者が認めようとせず、夢よもう一度と朝鮮半島や中国、東南アジアに軍を派遣するようなことになれば、世界はもはや日本という共同体、日本人という民族を残しておこうとは思わなくなるだろう。先の大戦に対する反省を口にせず、代わりに積極的平和主義を主張するような頭のおかしい人間が総理大臣をやっているような国だと、世界は既に警戒を始めているのだ。
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