地球温暖化によって文明が崩壊した2055年から2008年の映像アーカイブを再生するという設定のドキュメンタリー。奇抜な設定の割に作りは真っ当そのもの。Amazonには『愚か者の時代にいる』という邦題がつけられている。

この映画が作られてから10年以上が経過している訳ですが残念ながら何かが改善したとはあまり思えない。日本の夏は年々狂った暑さを更新しているし、私の住んでる九州では数十年に一度の水害が立て続けに起こっている。映画では2015年までに効果が出るような対策を打ち始めなければいけないと言われていたのに現実で何か有用な手立てがされてるだろうか。それどころか温暖化対策に逆行するトランプやボルソナロみたいな奴らが権力を握っている。

だけど一握りの権力者や温暖化を促進するインドの格安航空会社の創業者のような金持ちを非難してハイオシマイとはならない。世界中が大量消費を良しとする資本主義の生活様式に染まっている事が石油消費を加速させているし、途上国の人達もそんなアメリカ的生活に憧れている。環境破壊対策に概念としては賛同的な人だっていざ風力発電のタービンが近所に設置されるとなると景観の破壊を理由に反対に回るように普通の人々の責任が描かれる。この映画をクーラーつけながら見てた自分ももちろん偉そうに言える立場ではない。

環境問題に限らず昔は戦争とか社会が何か悪い方向に進む時は不慮の事態として起こっていくのだと思っていたが今ではみんな分かっていながら修正できないまま破滅に突き進むのだと思うようになった。温暖化なんてのは今現在の影響が出るのが3〜40年後と言われているのだからつい見えにくく先送りにして腰を上げにくい。その怠慢のツケを払わされるのが次の世代。グレタ・トゥーンベリが何故あそこまで怒っているのかが理解出来る。2055年にはグレタがこの映画の語り部と近い世代になる事を考えると未来のグレタに問い詰められているようで、この2055年設定は奇抜なようでいてとても我々の世代の怠慢を認識させられる。グレタという温暖化問題のアイコンの存在もあって製作当時よりもメッセージ性を増していると言えるのかもしれない。

公開時に鑑賞。
覚え書きですが、点数付けます。

ドキュメンタリー。
今まで観てきたなかで、おそらく１番怖かった映画。

何が怖いって、それを今日まで忘れてた自分。

内容をほとんど覚えてないので、
もう一度確実に観なきゃと思うのだけど……怖いな～笑

邦題「愚か者の時代にいる」
ピートポスルスウェイトが2055年からの案内人？となり、現代の環境問題の動画をせわしなくザッピング。

つたない字幕にストレス。
配信するなら直してからにしておくれ。
シリアスな内容も伝わってけーへん。

泥水しか飲めない妊婦。
獲れた魚が石油まみれだから洗剤で洗ってた。


最近、高層ビルが並んでるとこって重さ大丈夫なんかっ？て思う。