このレビューはネタバレを含みます
浮気相手をぶっ殺したロキシーの、拘置所や法廷での夢と皮肉溢れるコミカルミュージカル。ロキシーことレネー・ゼルウィガーの上体の筋肉が凄い。
ロキシーがどえらいハマり方。妙なコミカルさと表情が役に合っていて素晴らしかったです。ヴェルマとフリンはもっと良い人いたんじゃないかと感じてしまいました。ママも良かった。
ことあるごとに差し込まれるミュージカルシーン、始まる瞬間はまたか…と思うんですが、その中身がかなりしっかりしているので楽しかったです。
アメリカンなショービズの本質的な下品さを痛烈に揶揄するような展開。死刑執行のシーンは強烈。ミュージカルと殺人犯という取り合わせがあまりに素晴らしく、コミカルに仕上げる技量が凄い。
舞台劇の翻案らしいですが、一切それを感じさせず、かなり上手く映画として作り上げられていて、しっかり楽しめた名作でした。