土砂降りの雨の日に、川本信夫は少年院を出た。更生を誓って出所したものの川本を迎えた郷里の炭鉱地は、すっかり廃城となり、無残な姿をさらしていた。荒れはてた川本の家では、父親は出かせぎに行った…
>>続きを読むサラリーマンの脇坂篤のもとに、かつて家庭教師の教え子だった匠子から手紙が届く。彼女をひそかに愛し続け、彼女のために殺人まで犯した脇坂だったが、匠子からの手紙は結婚の招待状だった。自暴自棄に…
>>続きを読む家出娘を引っかけようと仲間と網を張っていた大阪のチンピラ・サブは、そこへ現れた花子をまんまと誘惑する。だが仲間が花子をだまして猥褻映画を撮ろうとし、サブは花子を連れてそこから逃げだす。母親…
>>続きを読む1年前に大金を奪うも金がなくなり、銀行の襲撃をもくろむ矢崎哲男。まずタクシー運転手を射殺し、車を奪い銀行に乗りつけた。だが、銀行前の派出所には、東北の貧農出の江藤隆が詰めていた。一方、銀行…
>>続きを読む中部地方のある新興工業都市Y。手塚二郎(津川雅彦)は、そこのミシマ・デパートに勤めていた。「出世がしたい。金がほしい」というのが彼の口ぐせだった。ある時、ドライブ・インで給仕をしていたはる…
>>続きを読む南千住の線路わき、温泉マークの“ことぶき旅館”の女将阿部たね(沢村貞子)は初枝(三谷幸子)という女中を使い、役所勤めの長女松子(岡田茉莉子)、大学生の竹之助(田浦正巳)、高校生の梅代(桑野…
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