甘い夜の果ての作品情報・感想・評価・動画配信

『甘い夜の果て』に投稿された感想・評価

4.5

資本主義に疑いを向けることなく上昇志向に身を任せる男の空回りを描く
カネを目当てに未亡人に近づくが目論見が外れたり、コケにされたりと情けない
情けなく笑えるが、最終的には非情な結論に向かうのはやはり…

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S
3.5

津川雅彦は前年作『ろくでなし』同様今回も哀しきクズ男役。観覧車の頂点。もうここには存在しない女。競輪場で暴走するバイク。60年前も今も人生に単調なリズムなどなく、静があるから動が引き立ち、動があるか…

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YAZ
3.6

吉田喜重三作目久しぶりに観る

三重県と思われる工業都市Yで
デパート勤務の手塚は金が欲し
いしか頭にない男。縁あって知
り合う中年女性に近付くが

監督と前田陽一の共同脚本

三作目も資本家と労働…

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シナリオが好き。津川雅彦の気持ちが痛いほどわかるって思いながら観てた。あとここら辺から吉田喜重の撮る白が異常なことになってくる気がする。白って欲望とかの象徴な気がする。
前田陽一と吉田の脚本を吉田が監督した。出世願望の強い津川が、女を利用して野心を果たそうとする。男も女も愚かなだけにしか見えない。
蠍座にて。
momoco
-
ろくでなしよりも、もっとろくでなしだ。
始まりからかっこよすぎる。
わかったかー!わかんないー!
ノノ
3.9

玉の輿にのりたい利己主義な男とそれに振り回される女。愛よりもお金一筋、ここまで潔いと逆に気持ちいい。むしゃくしゃした時は猛スピードで乗り物を乗り回す幼稚さが少し可愛らしい。いかにも死に急いでいるよう…

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吉田喜重というと白っぽい画面の印象が強いが、これは黒っぽい画面が前面に出ている。
バイクが同じところをぐるぐる回っているサーキット場のシーンが同じことをずらしながら重ねる吉田流美学を象徴しているよう。
中平康、増村保造に憧れちゃって、実際には足元にも及ばない松竹ヌーベルバーグの旗手吉田喜重監督の凡作。金狂いのデパート売り子津川雅彦の無惨な醜態。
Rin
-

(別媒体から感想を転記)

2023/06/07
金を手に入れてのしあがろうと猪突猛進する津川雅彦。でも主導権を握り続けているのは常に周囲の女性たち。津川雅彦が町はずれの食堂から連れ出した女の子が自…

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