ペコリンゴ

リチャードを探してのペコリンゴのレビュー・感想・評価

リチャードを探して(1996年製作の映画)
3.0
記録。
名優の熱意が伝えるシェイクスピア。

アル・パチーノ監督・脚本・主演のドキュメンタリー。シェイクスピアの史劇『リチャード三世』の魅力を伝えようという試みの作品。

パチーノは大好きだけど、シェイクスピアは正直そんなに好きではない。学生の頃に講義の題材として触れざるを得なかった事があるのだけど、これの何が良いのかという自分なりの見解を見出せなかったから。それは未だ変わらない。

本作で取り上げるのは『ロミオとジュリエット』でもなければ『マクベス』でもない。一般的な知名度は劣るであろう『リチャード三世』だ。僕はあらすじすら知らなかった。これはお手上げか…?

映画はパチーノ自身による街行く人へのインタビューや、俳優間のディスカッション、パチーノがリチャード三世を演じる戯曲の抜粋等で構成される。アレック・ボールドウィンやケヴィン・スペイシー、ウィノナ・ライダー等の豪華俳優陣が出演し、しかも彼らはノーギャラなのだという。

残念ながらシェイクスピアの魅力は分からないままだけど、パチーノの熱い想いは伝わったし、彼の等身大の姿が拝めるという点では貴重かも。