リチャードを探しての作品情報・感想・評価

「リチャードを探して」に投稿された感想・評価

dude

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3.5
『リチャード三世』を劇映画としてやりつつ、その舞台裏や研究者へのインタビューなんかも取り入れたドキュメンタリーと半々の変わった作品。シェイクスピア入門な感じでもあり一種の青春映画のようでもあるが、(役のイメージのわりに)まともそうなアル・パチーノの真面目な姿勢が最後まで続いたなという印象で、味気ないと言えば味気ない。まあしかし彼が好きで仕方ないという人からしたらこんなにいい作品もないのではなかろうか。
紳士

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3.5
映画としてはうーん、評価が難しいですね。
アルパチーノという人物を用いてシェイクスピアに興味を持たせる、という意味で成功しているのではないでしょうか。
白

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4.0
中世的悪徳の体現者リチャードが如何なる代償を払っても権力を手に入れようとする欲望を描くが、その過程はまるで楽しんでいるように見え、語りの切り口はまるで喜劇である
リチャードの悪徳には反感を覚えながらも、その人物像(悪の権化でありながら、ユーモラスもある)にはついつい惹き込まれてしまう
アンへの求婚のシーンの演出が素晴らしいのと、リチャードの最後の台詞「国をやるから馬をくれ」のアイロニー性が改めて興味深い

ハムレットよりも上演回数が多いとされるリチャード3世を題材にまるで劇中劇のような手法を用い、役者自らがシェイクスピア世界の精神に迫る
彼らの本気の熱意がスクリーン越しに伝わる
Yoriko

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3.9
最後の I love the silence になぜかグッと来た。
新しいタイプの映画で新鮮、なかなか引き込まれた
Togusa

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4.8
あまり知られていない作品かも知れないが、とても、俳優によって作られたとは思えない名作。
本編は、劇中劇の形を取られており、シェークスピア俳優のインタビューが、挟まれている。
パチーノ自身、映画ではなく、自分は、演劇俳優だと公言しているが、その理解は、さすがである。
劇からインタビューへの切り替えの回し方も巧みである。
全編、緊張感に包まれ、演出力も、優れている。
非常に、残念なのは、パチーノは、家族愛もあり、家族第一に据えており、次なる監督作を、なかなか取ってくれないのである。
TONNY

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4.3
アルパチーノがシェイクスピアの戯曲
"リチャード3世"について,
様々な角度から見てみようといったコンセプトで撮った初監督作品のドキュメンタリー映画

シェイクスピアについては知ってはいるけど
取っつきにくい,
古典英語の比喩表現の多さや時代背景に
ついていけない,
などといった理由で敬遠している人たちに,
アルパチーノが"こんな感じなんだぜ!"
といったとてもフラットな姿勢でこちらに見せてくれるので面白い

普段あまり見ないドキュメンタリー系のものだったが,そこはやはりアルパチーノ,
わくわくさせてくれる映画だった,,,
tuttle

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-
不遇の存在に生まれついた男が絶対悪を信念に成り上がり破滅するまでを描いた『リチャード三世』をアル・パチーノと連なる一座が紐解いていくドキュメンタリー。
アル・パチーノのリチャード三世がめっちゃセクシーなんだけど、そもそもリチャード三世を演じるには溢れんばかりの色気がないと無理なのかも。
解釈に不正解はないと思うので気軽に楽しみたい。
●'97 10/〜『映画よ、これがシェイクスピアだ!②』特集上映
(首都圏等: '96 12/21〜単館公開: 日比谷シャンテ)
配給: フォックス
ワイド(ビスタ) DOLBY STEREO
10/19 16:20→16:30〜 関内アカデミー2にて観賞
フィルム上映 モノラル映写
パンフ3/上旬に購入
アル・パチーノのリチャード三世愛が深く感じられて、それだけで嬉しくなってしまいます。
backpacker

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3.0
皆さんはシェイクスピアを読んだことありますか?
私は1度もありません。浅薄な男ですみません(;∀;)
そんな私のような人でも、簡単にシェイクスピアの『リチャード3世』を理解できるよう試みた映画がこちら。

主演はアル・パチーノ。鬼気迫る演技でリチャード3世を演じます。
脇を固めるメンバーも、さりげなくいい役者さんをちりばめてます。ケヴィン・スペイシーやポール・ギルフォイが出ていました。

この映画の特徴は、3つのパートがあることです。

1つめは、人々のシェイクスピアへの認識について。質問を待ち行く人に尋ね、この映画の前提として、シェイクスピアについて真に理解している人は極めて少ないのだと見せます。ノンフィクション映画っぽいパートです。

2つめは、アル・パチーノ達映画製作陣の現場と撮影の四苦八苦について。
『リチャード3世』について殆んどの人が知らない。皆が理解できる映画を作るにはどうすればいいか?アイデアを求め、試行錯誤し、少しずつ前進していきます。
ドキュメンタリー映画テイストのパートです。
このパートで、シェイクスピア研究者の話を間に挟むという案も採用され、所々ででてきます。

3つめは、実際に『リチャード3世』の演技をしているところ。色調抑え目で暗い雰囲気の中、無慈悲なリチャードが辿った、謀略、激昂、栄光、そして凋落の軌跡をドキュメンタリーと交えながら演じます。
演技による映画パートです。

以上の3パートのうち、2と3をメインに、かつ2つがカットインされ瞬時に移り変わり、『リチャード3世』の物語を紡いでいきます。
ちょっと3つめのパートが低予算感が丸出しですが、編集の力は偉大ですね。

映画を通して、アル・パチーノたちは考え続けます。
リチャード3世とは何者だったのか?
身体障害を持つ王位簒奪者?
欲と野望に生きた人否人?
彼らの行き着いた答えは「リチャードは愛を知らない男だが、最後の場面になって初めて、自分に人間性が欠落していたことを悟る」というものです。
残虐非道なリチャードの生き様が、哀れであるという結論ですね。

この映画を撮ることで、リチャード3世の物語とシェイクスピアを少しはかじることができました。
ですが、全く無知な中リチャード3世のストーリーを追っていったため、製作者達の物語への情熱が伝わりきらず。シェイクスピアのファン達の熱狂も、正直よくわかりませんでした。
いずれ再挑戦したい映画ですね。


「馬をくれ 王国をやる」
この台詞は、やはり非常に頭に残りました。
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