ねこ無双

柔道龍虎房のねこ無双のレビュー・感想・評価

柔道龍虎房(2004年製作の映画)
4.5
柔道大好きな男達の話。
「ドラッグ・ウォー毒戦」のルイス・クーと「1:99」のアーロン・クォック。
最後に黒澤明監督に敬意を表して、とテロップ。ジョニー・トー監督作品。

主演男優二人とも顔濃いなぁ。最初見分けがつかなかったですよ。
タイトルが硬派だから、柔道ばりばりの格闘技映画だと思ってた。
鑑賞してみたら、大人になり切れない大人たちのほろ苦青春物語。
闘いはくるくる回って舞踏みたい。
柔道への再愛を感じた時の劇伴が変わるところから凄くいい。ずっとひたすら型を取りながら商店街の道をずんずん歩く。そこからどんどん良くなっていく。
目と目があってにっこり笑って、柔道への愛情がお互いの目の中にある。
ヒロイン父娘の関係もじんわり良いです。
悲しい気持ちになったら、この映画また観たくなるかも。

レオン・カーフェイ演じるレイ・アコンだけなんかノワールな雰囲気。
主演二人含め他の登場人物はデコボコな感じ。ヒロインもザ・ヒロインではなくデコボコ。

冒頭のこぶしの効いた日本語演歌シーンに驚く不思議な味わい。知らないで観たら面食らう人もいるかも。私はこのシーンが本当は観たかったので…。
日本のテレビシリーズ姿三四郎の主題歌らしいです。
この映画は黒澤監督の三四郎をオマージュしてるので、本当はそれを観てから語るべきだったのかもですが、素敵な時間でした。

以前ご紹介頂いてた映画。この場を借りて、ありがとうございます😊