ストーリーよりも銃撃戦よりもアキラとジョーのやり取りが最高に面白い。
そして今回はジョーのキザな仕草とニヤけた表情が圧勝かな。
金子信雄の存在感は素晴らしいね。
後に仁義なき戦いで一緒になると思うとなんかエモさも感じたりして。
浅丘ルリ子もいいけど南田洋子が綺麗でビックリした。
どうでもいいけど渡り鳥は気ままに旅してるように見えて、追っかけて来る女から逃げてるだけの臆病な童貞クンなんじゃないかって思えてきた。

俺がヤクザとゴルフして、誰が困るってんだよ！とパンチのある発言で知られる小林旭のヒット作第3弾。舞台は佐渡ヶ島。OKESA

こまどり姉妹、金子信雄、南田洋子とキャストが濃い。

ジョニーウォーカー赤ラベル。この当時の赤ラベルがあったらプレミアウイスキーだよ。

ヤング南田洋子、お綺麗ですね。ヤング金子信雄は黒い番頭名乗っていた男かな？

浅丘ルリ子に正論パンチ言われて笑うしかないアキラであった。

佐渡ヶ島の絵になる風景が美しかったです。
今はさすがにこうはいかないでしょうけど、NHK版「獄門島」のロケ地が佐渡ヶ島でこちらも雰囲気あって良かったな。

アキラがご当地民謡を歌って映画は終わる。

(概要)
佐渡にやってきた流れ者・滝伸次が、戦時中こ埋蔵金属と鉱山の譲渡書類をめぐって土地の悪玉と対決するドラマ。おけさ数え唄をバックに歌う小林旭の渡り鳥シリーズの第三篇

(放送情報など)
2025年10月14日 （火）
18:00～19:35[95分]ﾄｩｴﾙﾋﾞ

(ストーリー)
主人公は渡り鳥の 滝伸次。ギターを手に佐渡の島に渡来し、弟の仇を追って物語が展開します。
舞台は島の鉱山や廃坑、造船所乗っ取りを企む悪党たちの陰謀。伸次は島の実力者や支配勢力と対立しつつ、自らの正義・仇討ちを果たそうと奮戦します

佐渡の島にギター一つの渡り鳥滝伸次がやって来た。そして伸次を弟の仇と狙うハジキの哲と伸次を慕う踊り子ユリも……。島のボスは高見鉱山の支配人榊原で到着早々伸次が暴走する馬車から助けたのは鉱山の女主人静江の妹則子と静江の子利夫だった。則子は榊原の横暴を訴えて伸次を頼ったが一蹴された。榊原は廃坑を掘り始めた。伸次は榊原の秘密を知るため、そして哲は伸次の弟殺しの証拠を探るため、揃って榊原の乾分になった。廃抗の中には戦争中国民から集めた貴金属があるという話だった。廃坑にバリケードを張って対抗する伸次を殺せと榊原は哲に命じたが、哲は引受けない。東京から殺し屋ジョウがやって来た。伸次の活躍で鉱山の仕事は静江や則子の期待通りに進んだが、榊原の横暴さは増した。伸次は榊原と静江の間を疑った。伸次を襲って失敗した榊原の手下ノブがジョウに殺された。ノブの額にペタリと吐かれたガムを見た哲は、これが弟を殺したのと同じ手口だと叫んだ。榊原から伸次の手口だと瞞された哲は断崖で伸次と対峙した。しかし二人は揃ってどこからともなく狙われた。伸次は海へ落ちた。廃坑は貴金属類を発見して大騒ぎだった。しかし宝を満載したトラックは死んだ筈の伸次に妨げられた。榊原は利夫を人質にした。しかし榊原は宝を狙うジョウの拳銃に倒れペタリとガムを額にはりつけられた。利夫を抱いて溝に人った伸次を榊原一味の銃が狙った。助太刀は弟の仇をジョウと知った哲だ。パトカーの近づく頃、一味は倒れた。一人、哲がジョウに近づいた。その胸板をぶちぬいた哲は伸次に会釈すると淋しくパトカーに近づいて行った。則子の涙をギターに秘めて、渡り鳥滝伸次はいずこへともなく立ち去った。

(みどころ)
『渡り鳥いつまた帰る（1960／日活）』の見どころは、"昭和日活アクション黄金期”の粋を凝縮した**ロマン・音楽・侠気（おとこぎ）**の融合。

🎸 1. 小林旭＝「渡り鳥」像の完成形
この第3作で、シリーズの主人公像「ギター片手の流れ者」が確立。
・寡黙だが義理人情に厚い男。
・歌と共に現れ、事件を解決しては静かに去る。
・セリフよりも背中で語る“昭和のヒーロー像”。
旭のカリスマ的存在感と、軽快な口笛・ギター・アクションのリズムが絶妙に融合しています。

🎥 2. 齋藤武市監督によるスタイリッシュ演出
・カラーフィルムの鮮やかさと、シネマスコープの広がりを活かした映像。
・廃坑や鉱山のシーンなど、陰影の強い構図でサスペンスを演出。
アクションだけでなく、静と動の間に生まれる「間」が見事。
この映画で、日活が得意とした“都会派＋任侠＋音楽”の融合路線が完成。

💃 3. 浅丘ルリ子との名コンビ
小林旭と浅丘ルリ子の名コンビが、シリーズ屈指の化学反応を見せます。

・彼女が演じる女性は、滝伸次の流浪の旅に寄り添う純粋で芯のある存在。
恋愛ドラマ的な甘さと、男の孤独の対比が絶妙。
二人の視線の交錯だけで、当時の観客を魅了させたとのこと。

🔫 4. スリリングな島の抗争劇
舞台となる佐渡島は、閉ざされた空間の象徴。
・鉱山を巡る陰謀
・悪党たちの支配と搾取
流れ者が持ち込む正義と破壊
という構図が、西部劇や任侠映画のようなスケール感を生み出しています。

🎶 5. 主題歌「渡り鳥いつまた帰る」の哀愁
・小林旭自身が歌う主題歌が、作品全体のトーンを決定づけます。
「渡り鳥 いつまた帰る　あの空の下」
という歌詞が象徴するように、
“旅立ち・別れ・自由・孤独”というモチーフが、シリーズ全体のテーマでもあります。

(基本情報)
ジャンル アクション
製作国 日本
製作年 1960
公開年月日 1960年4月23日
上映時間 79分
製作会社 日活
配給 日活

(作品にあう食事とお酒)
『渡り鳥いつまた帰る』は、北海道を舞台に、過去を背負った男と彼を待つ人々の再生を描いたヒューマンドラマ。静謐な風景と淡々とした人間模様が印象的なこの作品には、温かくて滋味深い和食と、落ち着いた味わいのお酒がよく合いそう。

🍽 食事のおすすめ
1. 鮭のちゃんちゃん焼き
北海道の代表的な郷土料理。味噌とバターの香ばしさが物語の「ぬくもり」と響きます。

2. 煮しめ・肉じゃが
素朴で優しい味わい。登場人物たちの不器用ながらも温かい関係を思わせます。

3. 燻製料理（ホタテ・チーズなど）
北の寒風を感じるような香ばしさが、映画の静かなトーンに調和します。

4. じゃがいもとベーコンのスープ
北海道らしい素材を活かした優しい一品。孤独な旅人の心を温めるような味。

🍶 お酒のおすすめ（日本で入手可能な銘柄）

日本酒
男山 純米（北海道・旭川）
キレと旨味のバランスが絶妙。雪原を思わせる清冽な味わい。

国稀 特別純米（北海道・増毛町）
穏やかで落ち着いた香り。映画のしみる静けさにぴったり。

ウイスキー
ニッカ ウイスキー 余市
スモーキーで芯のある味わい。主人公の寡黙な強さを思わせる。

サントリー 知多
柔らかく穏やかな風味。人と人の距離がゆっくり近づく物語の後味に合います。

ワイン
十勝ワイン（北海道・池田町） トカップ赤
軽やかで親しみやすい味。北海道の風景と郷土の誇りを感じられる1本。