みや

アメリカン・サイコのみやのネタバレレビュー・内容・結末

アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

1980年代後半、マンハッタン働くエリートビジネスマンの男が、連続殺人快楽殺人を繰り返すサスペンス。
ブレット・イーストン・エリスの同名小説が原作。読了済。

原作はとても面白かったが、あれをどのように映像化するのだろうと不安を抱きながら観た。
原作にあった要所要所の場面が登場するものの、スプラッタ要素はほぼ薄まっている。
とても寂しい。
ブランド名の羅列なども当然ながら物足りないため、パトリックが日々過ごしている物と情報に溢れる鬱屈した世界を感じられなかった。
視覚的に服や持ち物が見られるのは、ブランド名だけではイメージが湧かなかったところだったの嬉しい。
同じ眼鏡を掛けている人がいたりして面白かった。
そういった日常部分の描写が薄いため、殺人がただのストレス発散みたいな感じになってしまっている。
とても残念だが、この時間に収めるには仕方ないのかもしれない。

パトリック役の俳優さんはかっこいいけれど、私のタイプではないのも盛り上がれない理由の一つだった。
他の登場人物たちがあっさりしていて印象に残らない。
そういう世界観の作品だと分かってはいるが、何とも物足りなさを感じる映画だった。

原作を読んでいなかったら、もっと楽しめたのだろうか。
読んでいたからこそ補えた部分もあったのだとは思うのだけれど、足りない感が半端ない。
みや

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