とりん

ハンナのとりんのネタバレレビュー・内容・結末

ハンナ(2011年製作の映画)
2.4

このレビューはネタバレを含みます

全体的に話のつかみどころがわからないところだらけの前半。最終的にいずれもなんとなく解決するも、元々CIAと相対していた理由もよくわからない。
なぜそもそも住んでいた山小屋に敵を呼び込んだのかもわからないし、別々でベルリンを目指したのかもわからない。
主要の追っかけてくる人も父もあっけなく死ぬ。そしてその1番の敵であるマリッサの最後も足を滑らせるという。ハンナ、父のエリック、敵対するCIAのマリッサ以外は誰も名前が入ってこない。
森の中で戦闘訓練しかしてこなかったハンナにとって外の世界は本の中でしか存在しない世界だった。それを1人で飛び出し、右も左も分からないまま、あらゆる言語を使える彼女は最低限のコミュニケーションをとりつつ、友達もできる。この時ハンナの少しずつ感情などを表現できるようになっていく様子は微妙に見られたが、その部分をもう少し強めても良かったのでは。アクションを強めたいのかドラマを強めたいのかどっちつかずの中途半端に思えた。もっとハンナの心情の変化や真実を知った時の絶望さ、葛藤、成長を表現できてたらかなりよくなったと思う。まぁ強化人間にするにあたり余計な感情はあまり生まれないようにしてたみたいだが、その割には友情芽生えるの早い。
結局CIAに囚われてしまった友達家族がどうなったのかもわからないし、父とケンカ別れでそのままサヨナラだし、自分はなすべきことをやって終わるという、これまでの感情とかも排除してる感じとかもわからない。
とりん

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