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ハドソン・ホークのabeeのレビュー・感想・評価

ハドソン・ホーク(1990年製作の映画)
3.4
【チャラチャラ・チャッ・チャッ・チャッ🎶「カップチーノーー」‼︎‼︎】

世間では酷評されているようでラズベリー賞にも輝いてしまっているようですが、私、割と嫌いじゃないですよ笑
思っていたような作品と違って、久々の「アートワーク詐欺」作品です。ここまで騙された気分になった作品は初めてです。

世界一の大泥棒ハドソン・ホークが10年の刑期を終えてシャバに出てきたらダ・ヴィンチの例の有名な「ウィトルウィウス的人体図」が描かれた本を盗んで来いと変なカップルに脅されて、CIAやら変てこブラザーズに追いかけられて早く美味しいカプチーノが飲みたいよーー‼︎っていう作品。

ハリウッド版ルパン3世って感じなんですけど、当時のブルース・ウィリスは「ダイ・ハード」で一躍有名俳優の仲間入り。この作品のコンセプトは分かりやすいです。
美術品をターゲットにした「インディ・ジョーンズ」、「ミッション・インポッシブル」をコミカル路線にしてジョン・マクレーンでやろうとしたのでしょう。あわよくばシリーズ化したかったはず。

ストーリーはさて置き、キャラ設定はかなり魅力的だと思うんです。カプチーノが大好きなのに飲もうとするといつも邪魔が入る主人公。敵のボスは変態カップル、ヒロインは尼僧の格好にサングラス、お菓子由来のダサいコードネームをつけられているチンピラ。

全体的に常にハイテンションで物語が進み、常にとりあえず大爆発。ノリだけで2時間突っ走ります。

しかしながらですね、やはりアートワークと内容は一致させなければならないと思うのです。このジャケットとタイトルからこんなハイテンション・ムービーを想像できますか⁉︎「ハドソン・ホーク」ってなんか名前カッコいいじゃん‼︎私はその名前とアートワークから「ジャッカル」的なブルース・ウィリスを想像していたのに、蓋を開ければ「不〜〜〜二子ちゃぁあん❤️」ですよ。今にも言い出しそうでしたよ。ちゃっかり次元的な相棒もいましたよ。

まるでインスタントコーヒーのCMみたいなエンディングもどないやねん。

ということで、名前とアートワークに騙されてはいけません。ルパン3世的おバカ映画であるという覚悟を持って挑まなければ決して楽しむことはできませんよ。
観る前に心の準備運動、ちゃんとして下さいね‼︎
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