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ロリータのmimitakoyakiのレビュー・感想・評価

ロリータ(1962年製作の映画)
3.5
大学教授ともあろう人が、一人の少女に出会ったことで人生を狂わされる、ロリータの母親もロリータが愛した男クィルティもみんな破滅してしまう。
ロリータが美しすぎたからでしょうか。

でも、終盤のロリータは所帯じみた服を着て、かつての人を惑わす程の妖艶さもないくらい変わってしまい、田舎で慎ましく暮らしている。
今まで自分を狂わせる程のめり込んでた少女の裏切りと変貌ぶりは残酷なものですが、ハンバートもロリータの影の恋人クィルティも結局はロリータに振り回された憐れな上流の大人という事になります。

「博士の異常な愛情」でも3役を演じたピーター・セラーズが、この作品でも怪しげな人物を色々演じていて、面白かったです。

ラストにもう一度最初に見せた場面を見せることで、観る側の印象が変わってくるっていうのも良かったですかね。
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