留

スーパーマンの留のレビュー・感想・評価

スーパーマン(1978年製作の映画)
3.3
4Kだが《浮草》ほど美しいとは感じなかった。
NHKのせいか冒頭の素っ裸の赤ん坊の股間にボカシを入れてるのが笑わせる。
合成や模型がちゃちとか、クリプトン星や北極のセットがシラけるとか、時間を戻す唖然展開とか、文句はいっぱいつけられる。悪人ジーン・ハックマンの手下ネッド・ビーティのヘタレぶりや、テッシュマッヒャー嬢の意味もない巨乳強調衣装とかも。
そんな欠点を全て忘れさせてくれる素晴らしいシークエンスがあるので、コレを嫌いになることはできない。
それはロイス・レーンをヘリコプターから救出する前半部分のスーパーマン登場シークエンスだ。ここは本当に感動的で涙を抑えられない。ロイス・レーンが感じたように、ここでのスーパーマンとは、神が理想的男性の姿をとって降臨したものなのだ。
そしてスーパーマンは世紀を超えて《愛の不時着》のリ・ジョンヒョク=ヒョンビンとして蘇ったのである。
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