留

モンティ・パイソン/人生狂騒曲の留のレビュー・感想・評価

4.0
22歳長男に見せた。
30年近い昔、付き合ってた女房(まだ結婚するなんて決まってなかった)にも見せた。それ以前にもある人に見せたことがあったが、その人は「なんでこんなもの見せた?!」と激怒していた。
これは見る人の器をはかる映画でもある。

ブニュエル、ゴダール、フェリーニ、「オリバー!」オマージュ&パロディ。「オリバー!」ははじめて見た時から気づいたが、最近ブニュエル、ゴダール、フェリーニ見返したばかりなので、はっきり感じた。

宗教おちょくりが実に楽しい。ダメカトリックを見下すプロテスタントのくだらなさ。台詞や演技の一つ一つがおちょくってて笑える。
キリスト教の神が絶対だというなら
Hindu Tao or Mormon は地獄に堕ちるのか? そんなわけねえだろ!的視点が爽やかでさえある。大好きです!

この映画「キネノート」の評と"Filmarks"の評がけっこう対照的。
キネノートは微妙というか、「わからない」というのもある反面、Filmarksには絶讃評も見られる。年齢、世代の差なのかな?でもこれこそ映画をたくさん見てきたシニア世代が大喜びする映画だと思うのだが。

日本のTV局主導の大ヒットする映画とは対極にある、本当に人生の意味を観客に考えさせ、笑わせる素晴らしい映画である。
留