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ディパーテッドのabeeのレビュー・感想・評価

ディパーテッド(2006年製作の映画)
3.5
【死人に口無し】

最近気づいたこと。

実はレオ様が好きなのかも知れない…

好きな俳優さんてたくさんいますけど、今までその中にレオ様を挙げたことは一度も無く。
でもレビューしている作品を観ると、レオ様の出演作が飛び抜けて多いような気がするのです。

もしかしたら、好きなのかも知れない‼︎

今回再鑑賞した「ディパーテッド」。
そもそも、もう一回観たいと思う作品が多いんですよ。彼の出演作は。

日本では特に香港映画「インファナル・アフェア」のハリウッド・リメイクとして話題だった作品。
日本版リメイクの「ダブル・フェイス」も私は大好きなのに本家を観たことが無いのですよ。
キャストに踊らされすぎですな、私は。

記憶には鮮明に残る作品なのに、異常に中身が無いと感じるのは何故なのか。

多分、多くの方が感じてらっしゃるであろう「オチのやっつけ感」でしょうかねぇ…
収拾つかなくなったからこういう展開にしました、って思われても仕方ないような感じですからねぇ…

作品に入り込みにくいのは主演2人がネズミとして働く動機がこちら側に伝わってこないからだと思います。
サリバンにもビリーにも感情移入できないんですよね。
好きなジャンルの作品であるにも関わらずカッコよさもあまり感じない。

今更なのですが、私はマーティン・スコセッシ監督の作品と相性が悪いのだと思います。
今までに6作品観ているのですが、どれもイマイチ入り込めないのですよ。
上品な雰囲気を持っているのにセリフが下品だったり、表現方法が下品な感じがする。
言葉にしにくいのですが、イメージと現実が一致しないというか、そんなに期待して観始めているわけでもないのにいつも裏切られる感じがするんですよ。キャスティングミスも少なからずあるのではないですかね。
特にジャック・ニコルソンとアレック・ボールドウィンは微妙にこの映画自体に合ってない気がする。

でも、この監督もまた観たいと思う作品が多い。
ということはレオ様ではなく実はマーティン・スコセッシ監督が好きなのかも知れない…

この作品はアカデミー賞で作品賞をはじめ5部門にノミネートされたわけですが、唯一受賞を逃したのが助演男優賞のマーク・ウォルバーグ。
彼の演技はかなり高評価だったらしいのですが、それも良く分からないですよね。

ということで、途中までは楽しめないこともないのですが最後の展開には賛否両論かと思います。
全体に漂う空気感も悪くないですしね。
それでも結末が余韻もクソも無いんですよね。
結論、マーティン・スコセッシ監督がやりたいこと、描きたいこと、伝えたいことが私はいつも分からないというお話でした。

そしてレオ様が好きだということに気づかされましたので、今年は彼の作品を網羅したいと思います。
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