櫻

気狂いピエロの櫻のレビュー・感想・評価

気狂いピエロ(1965年製作の映画)
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ひとは夢のようなものだから、永遠になんて縛られないで自由でいよう。わたしたちはほんとうはどこへでも行けるし、何にだってなれるし、誰とでもいられる。だからふたりは何も誓わなかったのだと思う。誓わなくても一緒にいるのなら、それはほんとうの運命だ。ながいながい夢を見るよりも、刹那的で刺激的な映画のような夢を。わたしたち一等素敵であべこべな物語を紡ぎましょう。誰にも理解されなくても指をさされても、わたしたちがけらけら笑っていられるならそれでいいでしょう。だってみじかい夢を生きることに決めたから。誰かの言っていたことを借りながら、わたしたちだけの夢を爆発するように生きた。

この作品が物語るように、アンナ・カリーナはいつかの夢のよう。
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