和

荒ぶる魂たちの和のレビュー・感想・評価

荒ぶる魂たち(2002年製作の映画)
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学生身分ながらに少し無理をしてBlu-rayに手を出してみました。

それも父との映画体験でも特に印象深いリメイク版"十三人の刺客"を思い返し、改めて三池監督の魅力に迫りたいと感じたから。これ以外にも黒社会三部作に手を出しましたが、先にコチラから。

ヤクザの群像劇といえば名作"仁義なき戦い"がありますが、本作も劣らず日本ヤクザ映画のトップクラスに君臨する名作だと思います。
それも幹部クラスではなく、チンピラに焦点を置き、哀愁の漂うジョニートー監督作品のようなハードボイルドものとして他のヤクザ映画とは一線を画している印象。
徹底してヤクザ社会を破滅的なものとして描くことによって、男たちの兄弟愛と主人公の持つエネルギッシュさが際立っている印象。ザラついた画面に映る悪い奴らの生態と、三池監督のキザなバイオレンス描写がとにかく癖になります。
個人的には"仁義の墓場"や"狂い咲きサンダーロード"などに並ぶ破天荒でエネルギッシュな作品群として大変満足な傑作でした。
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