マヒロ

ブリットのマヒロのレビュー・感想・評価

ブリット(1968年製作の映画)
3.0
ある事件の重要参考人の護衛を任された刑事・ブリットが、次第に謎の陰謀に巻き込まれていき…というお話。

弾痕から血がどくどくと溢れる特殊効果とか、坂の多い街サンフランシスコを駆け回るハチャメチャなカーチェイスシーンなんかのケレン味溢れる描写と、多くを語らず動きのみでストーリーを語る渋さという両極端な面を持っていて、時代と共に変化していく刑事アクションもののちょうど境目にいるような作品だなという印象。
刑事というにはワルな感じが強いスティーブ・マックィーンが魅力的で、特段マッチョとかハンサムなわけではないんだけど、佇まいや身のこなしだけでプロとしての説得力を持たせているあたりがかっこいい。

ただお話がやたら行き当たりばったりな点が少々気になって、事件に関わりの深い人を考えなしに殺したり、追いかけっこがやたらと長かったり、ヒロインが完全なる添え物と化していたりと頭にハテナが浮かぶようなところもチラホラ。雰囲気が良いだけに変なところが余計に気になるんだよなぁ。

(2016.161)
マヒロ

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