新潟の映画野郎らりほう

ヒューゴの不思議な発明の新潟の映画野郎らりほうのレビュー・感想・評価

ヒューゴの不思議な発明(2011年製作の映画)
2.0
【甘言蜜語】


高校入学後直ぐ 二人の女の子に見初められた。

一人は 休み時間の度に私の傍に来て、私をまじまじと見つめ甘言蜜語を囁く云わば“直球の女の子”であり―。

もう一人は、私と席の近いその娘の友達に話をしに来るとゆう体で なんとか自然を装い私に話し掛けに来る“懸命に秘匿しているものの好意が顕わな女の子”であった。


で、私がどちらに惹かれたのかと云えば 後者である。



想いには 恥じらいや躊躇いが欲しい。



「アーティスト」「シネマパラダイス」「カメラを止めるな」― あからさまな“THE映画愛”が鼻白む。本作も同様だろう。

イーストウッド「スペースカーボーイ」、黒沢清「スパイの妻」くらい秘匿してほしい。
“想い”は直喩=直接口にせずとも、メタファー=些細な所作仕草にしっかり顕れているのだから―。




《劇場観賞/3D》