最後のところで何だかすごく優しい気持ちに。子どもの気持ちって、こんなに純粋だったかな。
とにかくいい子なのには違いない。いろんな子どもがいるし、ずるいのもひねくれてるのもいなくはないと思う。だけど、子どもってやっぱりピュアだ。友だちが退学になったらどうしようという一心で動ける凄さを大人は忘れてる。
そういうことが、様々な場面で対比されて、大人の狡さが際立ってしまう場面が多いけれど、でも大人だってそれなりに事情があってそうなっちゃったっていう気持ちもちょっとは残してくれてた気がして、そういうの含めてとっても優しい、人間賛歌のような映画だったと思いました。
国の事情や時代感もあるんだろうけど、貧しくてもどんなんでも、子どもがこんなピュアな気持ちでいられる社会はダメじゃない気がする。子どもに対して大人が高圧的なのがいいとは思わないけど、怖さと優しさのバランスが保たれてれば子どもはまっすぐ育つんじゃないかな。何でもとにかく子どもの機嫌を気にして、それで子どもを大事にしている気になってる社会や親より何だか子育てに関してはここの方が正しいような気がしてしまったのは、やっぱり間違ってるんでしょうかね。
