新潟の映画野郎らりほう

シャッターの新潟の映画野郎らりほうのレビュー・感想・評価

シャッター(2008年製作の映画)
2.7
【分断される静動連係】


奥菜恵目当ての軽い気持ちで観賞。

端的に言えば[和のホラー演出=静]と[洋のホラー演出=動]が入れ代わり立ち代わりする映画って印象。
静は雰囲気だったり予兆、それに伴う想像性。 動は直接表現、VFXや特殊メイク、突然の音とか。
好みの問題だけど この作品を見て私は[静]の方に恐怖を感じるんだな-とつくづく思った。 予告等では全然恐そうじゃなかったので馬鹿にして見に行ったのだけど けっこう恐がってしまった(^_^υ 期待もせず馬鹿にしていた作品がけっこうな恐ろしさを提供する意外性にちょっと狼狽えた。 それくらい[静]部分は私を恐がらせてくれたのに[動]部分が全然恐く無い…(^o^υ寧ろ笑える…。 思うに[静で緊張を高めて 動で その堰を切る]といった《静動の連係》が機能しておらず、静動が完全に分断されている事が原因の様な気がする。でもお陰で恐さが緩和され見易くなったのも事実であり、恐過ぎホラー苦手の人が試してみるには適しているかもしれない。




《劇場観賞》