フェルナンド・ディ・レオ監督
ミラノを舞台に繰り広げるクライム/アクション
イタリアからアメリカへ渡るはずのヘロインが消えた。身に覚えもないポン引きのルカが二つの組織から命を狙われる羽目に。

妻子が車にはねられてからが最高潮。
マリオ・アドルフの暑苦しくて厳つい顔が良い！
ポン引きなのに殺し屋より強い！

ネコ

ニューヨークに運ばれるはずだったヘロインが突如として消える
犯人はマフィアのボス、トレソルディだったが、彼はその罪をルカに負わせた上にルカの命も狙い……

ミラノを舞台にしたクライムアクション

カラフル

攻防が良かった

アクション
最後まで楽しめます

時代を感じる

売女
女性たちも印象的でした

Youtubeの映画チャンネルFilm&Clipsでも鑑賞可能な（ただしこのバージョンについては後述）、マフィアのコカインをかすめ取ったとされるポン引きの小悪党の男をニューヨークから来た殺し屋コンビが追うというヘンリー・シルヴァ主演のイタリアンアクション。タランティーノ監督も今作が好きなのか「パルプ・フィクション」にも登場する殺し屋コンビは今作がヒントになっているとか。

ヘンリーら演じる殺し屋コンビが冒頭から登場するので彼らが主人公かと思いきや終盤を除けばたまに登場するのみで主人公はマリオ・アドルフ（90歳超えた今でも御存命）演じる追われる側のポン引き（！）。マフィアに絡まれても木材でブン殴ったり頭突きで電話機を破壊（笑）したりと結構ワイルドで少し意外な角度から登場したバンに妻子を轢き殺されてからは更にヒートアップ。

そこから始まるカーチェイスは狭い路地を通り抜けたり対向車吹っ飛ばしたりとなかなかスリリング。車が壊れてからはバンに走って追いつき猛スピードで振り払おうとする中フロントガラスに張り付けば再び頭突きでガラスを突き破り犯人と取っ組み合いをするという両津勘吉スタイルに唖然とし、その後も執拗に追い掛ける様は強烈。

終盤の殺し屋コンビと対決する廃車場では子猫に懐かれモフるというちょっと和む要素を入れつつ、ガスボンベの爆発や廃車に片手を潰されるといったそれなりに豪快アクションが有り、クレーンでキメるラストも痛快で全編に流れるファンキーなBGMもカッコよく同時代の東映アクション的な雰囲気が魅力でしょうか。

Youtubeのバージョンは実際の上映時間より数十分短く、どうやらクラブでのストリップやトップレスのシーン等がカットされてる模様。