kuu

仄暗い水の底からのkuuのレビュー・感想・評価

仄暗い水の底から(2001年製作の映画)
2.8
『仄暗い水の底から』
製作年2002年。上映時間101分。

原作 鈴木光司、監督 中田秀夫この組み合わせって『リング』と同じかぁ。知らないで見た邦画ホラーっす。
リングとかのようにメインディッシュバーンって、こってりっ🍜ってより、メンタルをジワジワ詰められていく描きかたでした。
大手飛車!なにぃ~(映画とは一切関係性なしの将棋の詰められた時)

5歳の娘・郁子の親権をめぐって別れた夫と争っている松原淑美は、新しい就職先である出版社にほど近いマンションへ引っ越してきた。
はじめは快適そうに見えたマンション暮らしだが、大きくなる天井のシミや、上階の子供の足音など、淑美の気にさわることが次第に増えていく。
そんな中、淑美は真夜中にマンションの屋上に上がる郁子を目撃する。
屋上の高架水槽付近で誰かと会話しているような郁子。
だが、そこには子供用の赤い手提げバックしかない。淑美はバックを管理人に届けるが、いつの間にかそれは元の場所に戻っていた。。。

欠陥マンションかい😖っと思う様な、天井に少しずつ広がるシミに、そこからの水。
ホンマ役立たずな管理人に不動産屋には、メンタル削がれるの分かるなぁ。
加えてのクソ保育園、親権を奪うため躍起になるクソ元旦那。
娘も変わっていくし、精神障害に陥る要素目一杯精神ズタボロ・アフェアー。
そんな中で立ち向かうのは母ちゃんただ一人。
黒木瞳は今でも綺麗やけど、演技も巧いなぁ。
タカラジェンヌOB然とした容姿に弱っちい腕、眉間にシワをよせ怯えたような視線、震える声てのは野郎の心を惹き付けるけど、その分怖さも増すかな。
こないな弱ちい、一人娘に頼ってるとろもある母ちゃんが、後半、霊に追い詰められた時など、強い母ちゃん然となるとこなんか良かったかな。
母ちゃんとは云え、女子の弱さと、母ゆえの強さ、両方を感じさせる後半は、黒木瞳は巧みに演じきってた。
黒木瞳の演技が巧みやとは云え、今作品がホラー映画として絶品なのかと問われたら、否定はしますが🙇‍♂️。
団地や素朴な日常生活のなかで展開する今作品は、妙にリアルな恐怖は味わえたかな。
ホラーてのを度外視したら、過去に心療内科に通院したことのある母ちゃんが離婚に際して、世知辛い社会で娘の親権を得ようと奮闘する、ほんで疲れ果てていく悲しい話かな。。。
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