▪️Title : 「妖怪大戦争（1968）」
Original Title :※※※
▪️First Release Year:1968
▪️JP Release Date :1968/12/14
▪️Production Country: 日本
🏆Main Awards :※※※
▪️Appreciation Record :2020-491 再鑑賞
🕰Running Time:79分
▪️My Review
本作は、前作『妖怪百物語』（1968年）が春休み興行で予想外の好評を博し、「妖怪」をテーマにした作品に高い需要があるとみた大映京都撮影所によってシリーズ2作目として制作され、同じ年の冬休みに公開されました。本作は『妖怪百物語』と『東海道お化け道中』と併せ、大映の妖怪三部作または「妖怪シリーズ」とも称されています。
前作で展開されたような怪談の要素は控えめに出され、物語に明確な善悪（日本妖怪とダイモン）が対立する構図を採用し、勧善懲悪のヒロイズムを強めた娯楽作品となっています。
物語は。。。4000年の眠りから覚めた吸血妖怪ダイモンが、バビロニアの古都ウル遺跡から日本に襲来。対する河童、雲外鏡、二面女ら日本妖怪たちは、全力を挙げてダイモン討伐を試みます。。。
永田雅一時代の大映が得意とした、妖怪ものの一編で、特撮映画を得意とする黒田義之が監督しました。なんといっても画面を埋め尽くす、日本妖怪たちのキャラクターが楽しく愛嬌がありますね。
監督をつとめた黒田義之は『大魔神』（1966年、大映京都）の特撮監督として腕を振るった人物で、同作で導入された大規模ブルーバック用ライトスクリーンを再び活用し、巨大化し変幻自在に分身する兇悪な西洋妖怪「ダイモン」の描写などに効果を上げています。
この映画での妖怪たちは、時と場合に応じて人間たちと共闘し、海外妖怪ダイモンに挑んでいきます。そのダイモンは、どこかユーモラスな外観の日本妖怪たちとは異なり、いかにも悪辣な表情、そして魔王然とした存在感が圧倒的です。ダイモンを演じたのは、『大魔神シリーズ』で大魔神を演じた巨漢俳優の橋本力。「大魔神」での「充血した眼の演技」に惚れ込んだ黒田監督直々の指名を受けて登板となりました。やはり目力のある演技は継続でした（笑）。
一方、ユーモラスな外観の日本妖怪たち。寺にいるのはお化けたちのリーダー役で大阪弁を話す「油すまし」。油すましの補佐役「青坊主」。土佐弁を話す人情に厚い妖怪「ろくろ首」。見かけは小娘ですが頭の後ろに、もうひとつ恐ろしい顔を持つ「二面女」。彼女がダイモンとの最終決戦のとき指笛を吹いて日本中の妖怪に招集をかけます。
そして、そのラストをかざる日本中の妖怪たちvsダイモンの戦いの特撮は圧巻です。日本の妖怪たちは弱くて失敗もし、ドジも踏んでなかなか目的が達せられません。巨大化したダイモンにむらがるアリのように小さな妖怪たちが、でも攻撃につぐ攻撃、このシーンの特撮はすばらしいです。
2005年に三池崇史監督の手で再映画化された「妖怪大戦争」ですが、CG妖怪たちが飛び回る平成バージョンに対して、こちらは素朴ではあるが、ひとりひとりのキャラを大切にした映像作りがなされていることで温かみと哀愁が感じられる作品だと思います。

▪️Overview
「妖怪百物語」の吉田哲郎が脚本を執筆し、同じく特撮ものを得意とする黒田義之が監督した妖怪シリーズ第二作。撮影は「二匹の用心棒」を担当した今井ひろし。（引用:映画. com）

出演:は、青山良彦、川崎あかね、大川修、内田朝雄、木村玄、神田隆、若井はんじ、若井けんじ。

• #大映特撮シリーズ

大映妖怪三部作 妖怪シリーズ第2弾。

バビロニアの古代遺跡から吸血妖怪ダイモンが復活。

西洋妖怪ダイモンVS日本全国の妖怪達。

怖いと言うよりユーモラス。

関西弁やったり
カッパが えー味だしとる。

神木隆之介版と思って観たら1986年版の元祖『妖怪大戦争』でした。
西洋の吸血妖怪『ダイモン』と日本の妖怪たちの戦いを描いた時代劇。
河童、ろくろっ首、油すまし、からっ傘、お馴染みの妖怪がたくさん登場。
日本妖怪は劣勢ながらも団結力で勝負します。
怖いというよりもおどろおどろしいという表現が似合う世界観。
デザインやテンポ、特撮技術は今と比較すると酷ですが、日本人が古来から妖怪をどう捉えていたがが良く分かります。