「俺の旗の下に、俺は自由に生きる。」
『宇宙海賊キャプテンハーロック』エピソードゼロ。
ハーロックを上回るエメラルダスのクールな姐さんぶりが素敵。
松本作品は『銀河鉄道999』を少しかじったくらいで新旧ヤマトすらほぼ知らない。それでもハーロックとエメラルダスの存在は知っていた。
その両名の過去話。民間人から宇宙海賊になる過程の物語。
他にも本編前ならではの名場面がたっぷり。
ハーロックの右目失明事件。
エメラルダスのスカーフェイス原因場面。
アルカディア号の誕生秘話、乗組員や黒ハゲタカの出自。
初代ハーロック(石原裕次郎)や戦時中の2代目エピソードなども。
関係ないけれど序盤通路で松本零士先生がカメオで転んでいたり。
宇宙戦艦で白兵戦までやらかしたのは驚きつつも「やってくれたな！」って爽快。やっぱり海賊は乗り込んで斬り合うのが花。本格的に"海賊"になるにあたっての表明や矜持なのかな。
ジョリー・ロジャーではなく"ドクロ旗"と呼ぶ政府側。ハーロックのトレードマークとなった瞬間。
ちなみにエメラルダスは赤地のドクロ旗。理由もしっかり説明してくれるので必聴。
時代も国も問わない普遍なモチーフとはいえ全編通してカーストや反政府活動など、製作陣が学生運動していた世代のように感じたのは絵面のせいか。
『銀河英雄伝説』は旧作が好きだったりするけれど。ハーロックやエメラルダスを今の絵で見てみたい。
2020.10.11 シネフィルWOWOW
