Jaya

蘇える金狼のJayaのネタバレレビュー・内容・結末

蘇える金狼(1979年製作の映画)
2.2

このレビューはネタバレを含みます

会社員朝倉が犯罪でのし上がるハードボイルド風ヒーローアクション。石井の仲間の片割れが宮史郎みたいでした。

酒金セックスボクシング外国人の使い方が典型的に陳腐な和製ハードボイルド。ちょいちょい信号無視してたのが反権力の象徴ならば余りにセコい。

とにかくテンポが悪かったです。劇伴も絶望的にダサかったです。余りに無駄すぎて、これほど脱ぎ損な濡れ場なかなかない気がします。小泉・金子のおマヌケっぷりはある意味お得かも。

朝倉が長髪の上からヘルメットみたいなカツラ被らされて冒頭から凄い違和感。ハードボイルド的反権力を代弁しながら女と車という余りにセコい夢。そもそも女が全く人格化されていない。

時代劇的な悪の組織みたいな上層部という企業体にも無理があり、演出も酷い。全部の流れに無理が出てました。ラストももうちょっとカッコよかった記憶でしたが、こんなしょぼかったっけ…。

成金への嫌悪感を企業に投影する試み自体は悪くないと思いますし、もっとリアリティをもって描けていたら面白かったのかなあと感じました。

そこかしこからクスクス笑い声が聞こえてきたという意味では確かに面白かった映画でした。
Jaya

Jaya