長谷川真也

男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼けの長谷川真也のレビュー・感想・評価

4.5
1976年日本公開のヒューマンコメディ、寅さんシリーズ17作目。マドンナは太地喜和子。旅先は兵庫県。

飲み屋で一杯やっていた寅さんはそこで一文無しの老人と出会い、勘定で揉めてる姿を見て気の毒に思い、代わりに払ってとらやに泊めてしまう。
次の日に直ぐに帰ると思っていたおいちゃんおばちゃんだったが、なかなか帰ろうとせず、お風呂を沸かせだの布団をしまっておけなど偉そうな態度をとる始末。この態度にとらや一家の面々は怒ってしまうのだが・・・。

寅さんシリーズの中でも、その完成度の高さから傑作と呼ばれる作品の一つです。

誰がどうみても絡みたくない老人に対しても、手を差し伸べる寅さん。これが家族達に迷惑をかけることになるのですが、それが良い方向へと進んでいきます。普段から良いことをすると良いことがあるのですね😊

マドンナのぼたん役の太地喜和子さんは明るくて、画面も明るくなります☺️
ぼたんの不幸に対して、一生懸命なんとかしようとする寅さん。
はじめの老人との出会いから最後の結末まで、しっかり伏線をら回収したのがお見事でした。

あとはぼたんを騙した連中を半沢直樹みたいに成敗したらもっとスッキリしましたね。